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文献詳細

雑誌文献

総合診療26巻1号

2016年01月発行

文献概要

特集 妊婦・褥婦が一般外来に来たら─エマージェンシー&コモンプロブレム 【総論】

妊娠・授乳と薬,放射線などに関する妊娠時期別の対応

著者: 渡邉央美1

所属機関: 1医薬品医療機器総合機構安全第二部

ページ範囲:P.14 - P.18

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 慢性疾患をもつ女性が妊娠したり,妊娠中に合併症が出現したりすることはよくあることで,その時には薬物療法をどのように行うかが問題となる.
 妊婦に薬剤を投与するかどうかは,治療を行わないことによる母親(および胎児)のリスクと,胎児への薬剤のリスクを比較・考慮して判断することになる.しかし,妊娠中・授乳中の薬剤曝露のリスクについての情報は十分でないため,判断が難しいのが現状である.
 本稿では,妊娠中の薬物療法についての考え方や,治療方針決定の助けになる情報源などについて紹介する.

参考文献

1)Ratnapalan S, et al : Doctor, will that x-ray harm my unborn child? CMAJ 179(12): 1293-1296, 2008.
2)伊藤真也,他:妊娠と授乳 薬物治療コンサルテーション 改訂2版.南山堂,2014.
3)Briggs GG, et al : Drugs in Pregnancy and Lactation. A Reference Guide to Fetal and Neonatal Risk, 10th ed. Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 2014.
4)Hale, W : Medications and Mothers' Milk ; A Manual of Lactational Pharmacology, 16th ed. Hale Publishing, 2014.
5)日本産婦人科学会,日本産婦人科医会:産婦人科診療ガイドライン─産科編 2014.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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