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文献詳細

雑誌文献

総合診療26巻1号

2016年01月発行

文献概要

特集 妊婦・褥婦が一般外来に来たら─エマージェンシー&コモンプロブレム 【妊婦・褥婦のエマージェンシー】

妊婦・褥婦の発熱

著者: 髙村一紘1

所属機関: 1宮崎県立宮崎病院 地域医療科・産婦人科

ページ範囲:P.23 - P.25

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Case
妊婦のインフルエンザ感染症
患者:34歳,初産,妊娠35週.
既往歴:特記事項なし.
現病歴:一昨日より鼻汁,咳嗽を認め,昨夜から39℃の発熱を認めた.妊娠経過に異常はなく,胎動は良好でおなかのはりはたまに自覚する程度で,性器出血や破水感はなかった.最近インフルエンザが流行し始めており,症状の出る前日にショッピングセンターに外出していた.かかりつけの産科から紹介され,受診した.インフルエンザウイルス抗原検査はA型陽性であった.抗インフルエンザウイルス薬としてオセタミビルリン酸塩と,解熱鎮痛薬としてアセトアミノフェンが投与され,症状は軽快した.

参考文献

1)中山明子,他(編):お母さんを診よう─プライマリ・ケアのためのエビデンスと経験に基づいた女性診療.南山堂,2015.
2)公益社団法人日本産婦人科学会・公益社団法人日本産婦人科医会:産婦人科診療ガイドライン 産科編 2014,2014.
3)公益社団法人日本産科婦人科学会:産婦人科研修の必修知識 2013,2013.
4)伊藤真也,他(編):薬剤コンサルテーション 妊娠と授乳 改訂2版.南山堂,2014.
5)MFICU(周産期医療)連絡協議会:改訂第2版MFICU母体・胎児ICUマニュアル 2013.メディカ出版,2013.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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