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特集 内科診療を劇的に変える“まとめ”の達人 【領域別 達人の“とっておき”まとめ】
—神経関連:どこにも載ってない神経の「症候学」—日々の耳学問を臨床に活かす術──scienceをartでまとめる
著者: 玉井道裕1
所属機関: 1諏訪中央病院 総合診療科
ページ範囲:P.848 - P.855
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「鑑別診断なくして,検査なし」とはよく言われるが,この格言とは正反対のことが日々行われているのが現状ではないだろうか.診断には病歴と身体所見が重要なことは誰もが知っているはずなのに,検査結果やCTばかり見て,カンファレンスで討論されている光景を,私は何度も目にしてきた.正しい診断をつけるのは,検査を出しまくることではなく,鑑別疾患をあげたうえで狙ってとる病歴と身体所見である.特に神経領域は,他の領域よりも病歴と身体所見が物を言うことが多く,「症候学」がとても重要である.
「鑑別診断なくして,検査なし」とはよく言われるが,この格言とは正反対のことが日々行われているのが現状ではないだろうか.診断には病歴と身体所見が重要なことは誰もが知っているはずなのに,検査結果やCTばかり見て,カンファレンスで討論されている光景を,私は何度も目にしてきた.正しい診断をつけるのは,検査を出しまくることではなく,鑑別疾患をあげたうえで狙ってとる病歴と身体所見である.特に神経領域は,他の領域よりも病歴と身体所見が物を言うことが多く,「症候学」がとても重要である.
参考文献
1)金井伸行:いまお勧めのPrediction ruleアプリ,特集Prediction rule──診療に役立つ臨床予測ツール.JIM 22(6) : 462-464, 2012. <次の3つの臨床で役立つアプリが紹介されている.「MedCalc Pro」「Mediquations Medical Calculator」「Doctor's Toolbag」)
2)Sanford Guide. http://www.sanfordguide.com/products/digital-subscriptions/
3)CT・MRI解体新書.http://www. libroscience.com/Book/ctmri.html
4)GoodNotes. http://www.goodnotesapp.com/
5)Collins RD. 2011/金城紀与史,他(訳):コリンズのVINDICATE鑑別診断法.メディカル・サイエンス・インターナショナル,2014. <症候ごとに解剖図と図3の表が盛り込まれており,鑑別診断想起の助けになる>
6)Norman G:Dual processing and diagnostic errors. Adv Health Sci Educ Theory Pract. 14(S1) : 37-49, 2009. <システム1とシステム2について述べられている>
7)Apple Inc.:iPhone,iPad,またはiPod touchでAirDropを使う方法. https://support.apple.com/ja-jp/HT204144
8)KINGSOFT office for iOS/Android. https://www.kingsoft.jp/products
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