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文献詳細

雑誌文献

総合診療26巻11号

2016年11月発行

文献概要

特集 続・しびれるんです! 【限局した部位のしびれ─単神経炎を中心に】

足がしびれます・2

著者: 太田英之1

所属機関: 1名古屋掖済会病院 整形外科・リウマチ科

ページ範囲:P.910 - P.914

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Case
しびれの領域が限られている下肢のしびれ
患者:54歳,女性.
現病歴:20年前より両足関節内果遠位に腫瘤を自覚.数カ月前より,誘因なく局所の圧痛と左第1趾〜足底に知覚障害を自覚し,近医を受診した.X線上,足関節内側に骨性隆起を認めたため,「外骨腫」の診断で当院紹介となった.X線,CT冠状断,3D-CTの画像および身体所見より,「距骨踵骨癒合症による足根管症候群」と診断.当院初診から3カ月後に,骨癒合部切除および内側足底神経剝離術を施行した.軽微な知覚障害のみ残存したが,Tinel-like sign(神経障害部を叩打刺激すると遠位に放散痛が走る)は術後5カ月で消失した.

参考文献

1)高岸勝繁:特集/しびれるんです!─知っておくべきシビレル疾患[限局した部位のしびれ単神経炎を中心に]足がしびれます.総合診療 26(5): 384-391, 2016.
2)藤井克之(総監訳・編集):キャンベル整形外科手術書(原著第10版)8巻.p.56, 59,エルゼビア・ジャパン,2015.
3)Wagner FW : The dysvascular foot ; a system for diagnosis and treatment. Foot Ankle 2(2): 64-122, 1981.
4)Robinson DR : Pyriformis syndrome in relation to sciatic pain. Am J Surg 73(3): 355-358, 1947.
5)藤井克之(総監訳・編集):キャンベル整形外科手術書(原著第10版)8巻.p.60,エルゼビア・ジャパン,2015.
6)Godeiro-Júnior CO, et al : Peroneal nerve palsy due to compartment syndrome after facial plastic surgery. Arq Neuropsiquiatr 65(3B): 826-829, 2007.
7)Ormeci T, et al : Tarsal tunnel syndrome masked by painful diabetic polyneuropathy. Int J Surg Case Rep 15 : 103-106, 2015.
8)黒川紘,他:【絞扼性神経障害】Morton病.Orthopaedics 22(13): 65-69, 2009.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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