文献詳細
特集 続・しびれるんです!
【多発神経炎の鑑別診断】
文献概要
Case
患者:四肢の異常感覚を訴える65歳,男性.特に通院歴はないが,30本/日のヘビースモーカー.
現病歴:受診3カ月前から右手のしびれを自覚.その後,四肢遠位部に異常感覚が広がった.2カ月前にはシャツのボタンをとめにくい,靴を履いている感じがわかりにくい,などの症状が出現し,近医を受診.
身長165cm,体重68kg(1年間で8kg減少).脳神経に異常はないが,四肢遠位部に異常感覚を認め,振動覚は低下していた.右上肢と両下肢に失調を認めた.立位でもふらつくため,入院精査となった.
患者:四肢の異常感覚を訴える65歳,男性.特に通院歴はないが,30本/日のヘビースモーカー.
現病歴:受診3カ月前から右手のしびれを自覚.その後,四肢遠位部に異常感覚が広がった.2カ月前にはシャツのボタンをとめにくい,靴を履いている感じがわかりにくい,などの症状が出現し,近医を受診.
身長165cm,体重68kg(1年間で8kg減少).脳神経に異常はないが,四肢遠位部に異常感覚を認め,振動覚は低下していた.右上肢と両下肢に失調を認めた.立位でもふらつくため,入院精査となった.
参考文献
1)田中恵子:傍腫瘍性神経症候群の診断と治療.神経治療 31(2): 153-155, 2014.
2)Rudnicki SA, et al : Pananeplastic syndrome of the spinal cord, nerve, and muscle. Muscle Nerve 23(12): 1800-1818, 2000.
3)田中恵子:傍腫瘍性神経症候群と抗神経抗体.臨床神経 50 : 371-378, 2010.
4)三井良之,他:傍腫瘍性神経症候群;診断と治療の進歩Ⅰ.障害部位・病態による臨床病型 2.末梢神経の障害.日本内科学会 97(8): 1771-1777,平成20年8月10日
5)Camdessanche JP, et al : A clinical pattern-based etiological diagnostic strategy for sensory neuronopathies ; a French collaborative study. J Peripher Nerv Syst 17(3): 331-340, 2012.
6)Camerlingo M, et al : Malignancy and sensory neuropathy of unexpected cause ; a prospetive study of 51 patients. Arch Neurol 55(7): 981-984, 1998.
7)河内泉:傍腫瘍性神経症候群;診断と治療の進歩Ⅲ.特異的診断法・治療法 1.診断のアプローチ.日本内科学会 97(8): 1823-1829,平成20年8月10日
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