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文献詳細

雑誌文献

総合診療26巻11号

2016年11月発行

文献概要

GM Library 私の読んだ本

草場鉄周(編集主幹)『総合診療専門研修の手引き 何をどう教え学ぶか 工夫と実例<総合診療専門医シリーズ4>』 フリーアクセス

著者: 齊藤裕之1

所属機関: 1山口大学医学部附属病院総合診療部

ページ範囲:P.945 - P.945

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 この一冊を読み終えてまず感じたことは,「高い旅費と時間を費やして全国の名門と言われる総合診療の研修プログラムをわざわざ見学する手間が省けてよかった(ホッ)」という安堵感と,総合診療の教え方がますます明確になり,これで自施設の教育環境もさらに向上できるといった高揚感であった.
 実は,全国300以上ある総合診療の研修プログラムも勝ち組と負け組のコントラストが目立つようになってきた.それもそのはず2007年から始まった日本プライマリ・ケア連合学会の認定プログラムは10年目を迎え,新しい専門医制度の導入が検討されることで,総合診療研修プログラムは内科や外科など歴史ある研修プログラムと同列で比較される時代になったのである.しかし,実際に専攻医を受け入れている総合診療研修プログラムは200余り.専攻医をしっかり教育して専門医まで取得させることができる研修プログラムは,さらに絞られるのが現状だ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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