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特集 これでパッチリ! 眼の健康問題 【総論】
プライマリ・ケアにおける眼の健康問題へのアプローチ
著者: 加藤浩晃1
所属機関: 1京都府立医科大学 眼科学教室
ページ範囲:P.982 - P.987
文献購入ページに移動プライマリ・ケアにおける眼の健康問題の分類と頻度
プライマリ・ケア医の先生方と話をすると,「眼の診察は苦手だ」とか「眼のことは勉強したけど忘れちゃったよ」と言われることがある.そもそも「眼の訴えってあんまりないから,苦手でもあまり困らない」という声も聞く.一方で,「眼が赤くなる疾患だけ対応を覚えておけば大丈夫」であったり,「眼の健康問題の話をされたら,すぐ眼科に紹介」といった対応をされている場合もある.
このような現状に対して,まずプライマリ・ケアにおいてはどれくらい眼の健康問題に遭遇するのか,またどのような眼疾患に遭遇しているかをまとめてみたい.
プライマリ・ケア医の先生方と話をすると,「眼の診察は苦手だ」とか「眼のことは勉強したけど忘れちゃったよ」と言われることがある.そもそも「眼の訴えってあんまりないから,苦手でもあまり困らない」という声も聞く.一方で,「眼が赤くなる疾患だけ対応を覚えておけば大丈夫」であったり,「眼の健康問題の話をされたら,すぐ眼科に紹介」といった対応をされている場合もある.
このような現状に対して,まずプライマリ・ケアにおいてはどれくらい眼の健康問題に遭遇するのか,またどのような眼疾患に遭遇しているかをまとめてみたい.
参考文献
1)McDonnell PJ : How do general practitioners manage eye disease in the community? Br J Ophthalmol 72(10): 733-736, 1988.
2)Royal College of General Practitioners, et al : Morbidity statistics from general practice 1981-1982 ; third national study microfiche. Her Majesty's Stationary Office, series MB5 no.1, London, 1986.
3)Dart JK : Eye disease at a community health centre. Br Med J(Clin Res Ed)293(6560): 1477-1480, 1986.
4)白石吉彦,他:小規模離島における内科系総合医による外科外来の試み──へき地小病院外科外来の疾患頻度と必要な技能,地域医学 27(5): 400-407, 2013.
5)加藤浩晃:プライマリ・ケア医&救急医のための眼科診療ガイド──これだけで眼科がわかる! メディカ出版,2015.
6)加藤浩晃:フルオレセイン染色はいつどのように行うのか? Dr.加藤のこれで解決!眼科Q&A相談室 第10回.総合診療 26(7): 622-623, 2016.
7)加藤浩晃:急性緑内障発作を起こす人は決まっている? Dr.加藤のこれで解決!眼科Q&A相談室 第1回.総合診療 25(10): 964-965, 2015.
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