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文献詳細

雑誌文献

総合診療26巻12号

2016年12月発行

文献概要

特集 これでパッチリ! 眼の健康問題 【症状別トリアージ】

「黒いゴミが飛んでいます」

著者: 草野良明1

所属機関: 1あおぞら眼科クリニック

ページ範囲:P.1013 - P.1015

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Case
急に自覚した片眼の飛蚊症から網膜剝離が判明した一例.
患者:52歳,男性.
現病歴:受診前日,急に右眼の視野にリング状のやや大きな濁りと多数の小さな点状の混濁が見えるようになった.それらは,眼を動かすと少し遅れて一緒に移動する.その数日前から,暗い部屋で眼を動かした時に,ぴかっとフラッシュが光ったようなまぶしさを自覚していた.
 そこで眼科を受診し,右眼の「飛蚊症」と「光視症」として散瞳後に眼底検査を受けたところ,右眼網膜の周辺部に「網膜裂孔」による「網膜剝離」を認めた.網膜裂孔部には,網膜の小血管の断裂も伴い,少量の硝子体出血を生じていた.網膜剝離の範囲が軽度であったため,当日に網膜光凝固術(レーザー手術)を施行し,網膜剝離の進行を抑制することができた.

参考文献

1)Hollands H, et al : Acute-onset floaters and flashes ; is this patient at risk for retinal detachment? JAMA 302(20): 2243-2249, 2009.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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