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文献概要
特集 これでパッチリ! 眼の健康問題 【症状別トリアージ】
眼のチェックを忘れたくない全身疾患—眼合併症は知らぬ間に進む!
著者: 大野隆一郎1
所属機関: 1石神井台アイクリニック
ページ範囲:P.1016 - P.1022
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Case ❶
内科からコンサルトされた時にはすでに糖尿病網膜症であった一例
患者:34歳,男性.
現病歴:相撲関連の仕事に従事しており,日頃から高カロリーな食事をしていた.職場の健診で「高血糖」を指摘され当院内科を受診.その時点では,特に自覚症状はなかったという.空腹時血糖223mg/dl,HbA1c 8.9%.ただちに教育入院が計画され,眼科コンサルトとなった.
視力は右(1.2)/左(1.2).両眼ともに,軟性白斑・網膜出血が多発する「増殖前網膜症」を認めた.ただちに汎網膜光凝固術を開始したが,レーザー治療途中で右眼に「硝子体出血」をきたし,硝子体手術の適応となった.現在,視力は右(0.4)/左(0.6)で,運転免許の更新ができず,仕事に支障をきたしている.
Case ❶
内科からコンサルトされた時にはすでに糖尿病網膜症であった一例
患者:34歳,男性.
現病歴:相撲関連の仕事に従事しており,日頃から高カロリーな食事をしていた.職場の健診で「高血糖」を指摘され当院内科を受診.その時点では,特に自覚症状はなかったという.空腹時血糖223mg/dl,HbA1c 8.9%.ただちに教育入院が計画され,眼科コンサルトとなった.
視力は右(1.2)/左(1.2).両眼ともに,軟性白斑・網膜出血が多発する「増殖前網膜症」を認めた.ただちに汎網膜光凝固術を開始したが,レーザー治療途中で右眼に「硝子体出血」をきたし,硝子体手術の適応となった.現在,視力は右(0.4)/左(0.6)で,運転免許の更新ができず,仕事に支障をきたしている.
参考文献
1)大野隆一郎:糖尿病網膜症がある場合の血糖コントロールの留意点──眼科との連携も.総合診療 26(4): 320-325, 2016.
2)小島亜有子,他:ステロイドレスポンダーの臨床的特徴.臨眼 62(9): 1519-1522, 2008.
3)Ezer N, et al : Incidence of ethambutol-related visual impairment during treatment of active tuberculosis. Int J Tuberc Lung Dis 17(4): 447-455, 2013.
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