icon fsr

文献詳細

雑誌文献

総合診療26巻2号

2016年02月発行

文献概要

みるトレ

Case 97

著者: 笠原敬1 今井雄一郎1 上田順宏2

所属機関: 1奈良県立医科大学 感染症センター 2奈良県立医科大学 口腔外科

ページ範囲:P.169 - P.170

文献購入ページに移動
Case 97
患者:24歳,女性.
主訴:発熱,咽頭痛,歯肉痛,舌痛.
既往歴:特記事項なし.
現病歴:4日前から悪寒・倦怠感を自覚し,3日前から咽頭痛と口内炎を自覚した.2日前には39℃台の発熱を認めたため近医を受診し,アセトアミノフェンとクラリスロマイシンを処方された.その後も症状が改善せず,当院受診当日には食事・飲水も困難となったため当院外来を受診し,入院となった.
身体所見:体温38.8℃.頸部リンパ節腫脹あり.
 口腔内に歯肉の腫脹および出血と,口唇の水疱を認めた(図1).
検査:WBC 10,400 /μl(Neut 83.2%,Lym 7.2%,Mono 9.1%)
 Hb 12.5g/dl Plt 22.5万/μl CRP 9.3mg/dl
 AST 19IU/l ALT 17IU/l γ-GTP 17IU/l BUN 9mg/dl Cr 0.58mg/dl
 Na 136mEq/l K 3.5mEq/l
 単純ヘルペスIgM 0.38(陰性) 単純ヘルペスIgG<2.0(陰性)

参考文献

1)McMillan JA, et al : Pharyngitis associated with herpes simplex virus in college students. Pediatr Infect Dis J 12(4): 280-284, 1993.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?