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文献詳細

雑誌文献

総合診療26巻3号

2016年03月発行

文献概要

特集 こんな時は漢方でしょう! 【私のイチオシ処方】

女性の不定愁訴—冷える時

著者: 木村容子1

所属機関: 1東京女子医科大学東洋医学研究所

ページ範囲:P.242 - P.244

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 西洋医学的に,膠原病や甲状腺機能低下症などの明らかな異常がないにもかかわらず,冷えを訴える場合には,漢方治療の適応となる.冷えの部位によって処方が異なる.手足の冷え時は当帰四逆加呉茱萸生姜湯が第一選択となる.その特徴的な症候は,しもやけができやすいことである.腹部の冷えには,大建中湯が第一選択となる.その特徴的な症候は,冷えによる腹痛や腹部ガス貯留である.下半身の冷えには,苓姜朮甘湯が第一選択となる.その特徴的な症候は頻尿や腰痛である.

参考文献

1)Kimura Y, et al : Efficacy of Kampo formula tokishigyakuka-goshuyushokyoto on cold syndrome evaluated by a novel clinical method using a patient-based questionnaire database. Kampo Med 63(5):299-304, 2012.
2)坂元慶行,他:情報量統計学.共立出版,1983.
3)坂元慶行:カテゴリカルデータのモデル分析.共立出版,1985.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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