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文献詳細

雑誌文献

総合診療26巻4号

2016年04月発行

文献概要

特集 ケースとクイズで総ざらい! 街場の2型糖尿病治療 【街場のケース&クイズ】

外来でインスリン導入を行うために

著者: 古垣斉拡1

所属機関: 1ふるがき糖尿病内科医院

ページ範囲:P.303 - P.309

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Case ❶
認知症を伴った高齢の2型糖尿病の一例
患者:75歳,女性.アルツハイマー型認知症(中等度).夫(78歳)と2人暮らしで,夫以外にサポートする家族はいない.本人が嫌がるために介護保険の各種サービスを利用できず,認知症のために食事・運動療法は困難である.
所見:BMI 23.0.随時血糖450mg/dl,HbA1c 15.0%.GAD抗体0.2U/ml,血中CPR(C-peptide immunoreactivity)2.5ng/ml(食後2時間値).
処方:SU薬(スルホニル尿素薬;グリメピリド4mg/日)に加えて,本人に代わって夫が1日1回打ちのインスリン療法(インスリングラルギン15単位/日)を施行しているが,上記所見のように血糖コントロールはきわめて不良である.夫に話を聞くと,インスリンを打つのも,時には内服するのも,本人が嫌がっているようである.
合併症:増殖前網膜症,糖尿病腎症第2期,頸動脈硬化症.

参考文献

1)岩瀬正典:【最新 外来インスリン療法】外来インスリン導入のための5項目──2型糖尿病におけるインスリン導入時期とは.糖尿病レクチャー 1(2):201-207, 2010.
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10)Raccah D, et al:When basal insulin therapy in type 2 diabetes mellitus is not enough-what next? Diabetes Metab Res Rev 23(4): 257-264, 2007.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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