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特集 感染症ケアバンドル・チェックリスト 【感染症予防バンドル・チェックリスト】
尿道カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)の予防
著者: 栗山明1
所属機関: 1倉敷中央病院 総合診療科
ページ範囲:P.579 - P.582
文献購入ページに移動尿道カテーテル関連尿路感染症(G1)
入院患者の15〜25%が,一時的に尿道カテーテルを留置される.尿道カテーテルに関連して発症する尿路感染症は,尿道カテーテル関連尿路感染症(CAUTI:catheter-associated urinary tract infections)と呼ばれ,入院期間の延長,死亡率の増加や医療費の増加に関連する.CAUTIは入院後発症のUTI(尿路感染症)の大部分を占めるだけでなく,医療関連感染症の約30%を占める.
私たちの医療行為のなかで使ったデバイスがCAUTI発症の原因になるため,CAUTIは医原性の要素がある.さらに,尿道カテーテルを留置する患者は侵襲的な処置を受けたり,重症であったりするため,そのような患者に与えるCAUTIの影響は甚大である.尿道カテーテルの適切な操作を行うだけでなく,必要な患者に尿道カテーテルを置く,不要な尿道カテーテルは抜く,という医療者の意識が大切である.
入院患者の15〜25%が,一時的に尿道カテーテルを留置される.尿道カテーテルに関連して発症する尿路感染症は,尿道カテーテル関連尿路感染症(CAUTI:catheter-associated urinary tract infections)と呼ばれ,入院期間の延長,死亡率の増加や医療費の増加に関連する.CAUTIは入院後発症のUTI(尿路感染症)の大部分を占めるだけでなく,医療関連感染症の約30%を占める.
私たちの医療行為のなかで使ったデバイスがCAUTI発症の原因になるため,CAUTIは医原性の要素がある.さらに,尿道カテーテルを留置する患者は侵襲的な処置を受けたり,重症であったりするため,そのような患者に与えるCAUTIの影響は甚大である.尿道カテーテルの適切な操作を行うだけでなく,必要な患者に尿道カテーテルを置く,不要な尿道カテーテルは抜く,という医療者の意識が大切である.
参考文献
1)Gould CV, et al : Guideline for prevention of catheter-associated urinary tract infections 2009. Infect Control Hosp Epidemiol 31(4): 319-326, 2010.
2)Lo E, et al : Strategies to prevent catheter-associated urinary tract infections in acute care hospitals ; 2014 update. Infect Control Hosp Epidemiol 35(5): 464-479, 2014.
3)Meddings J, et al : Reducing unnecessary urinary catheter use and other strategies to prevent catheter-associated urinary tract infection ; an integrative review. BMJ Qual Saf 23(4): 277-289, 2014.
4)Meddings J, et al : Systematic review and meta-analysis ; reminder systems to reduce catheter-associated urinary tract infections and urinary catheter use in hospitalized patients. Clin Infect Dis 51(5): 550-560, 2010.
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