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特集 感染症ケアバンドル・チェックリスト
ONE MORE GM
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ページ範囲:P.607 - P.609
文献購入ページに移動Q1 感染性心内膜炎が疑われたものの,血液培養陰性である場合は?
A1 発熱(38℃以上)の他に,基礎疾患としての心弁膜症,塞栓症状や出血性梗塞巣などの血管病変,糸球体腎炎の免疫反応所見(Modified Duke Criteria のMinor Criteria)などを含めた全身の臨床像から,感染性心内膜炎を疑います.培養陰性の心内膜炎の3分の2の患者に,事前の抗菌薬投与があったとの報告があります1).もし抗菌薬が使用されている場合は中止し,再度血液培養を採取します.抗菌薬投与期間が2〜3日であれば,中止後直ちに陽性になるとされていますが,投与期間が長期になると,数週間以上経ても陽性化しないこともあります.手術適応と判断され,心臓弁置換術時に疣贅組織が得られた場合は,遺伝子検査へ供することで起因菌の推定を行います.
A1 発熱(38℃以上)の他に,基礎疾患としての心弁膜症,塞栓症状や出血性梗塞巣などの血管病変,糸球体腎炎の免疫反応所見(Modified Duke Criteria のMinor Criteria)などを含めた全身の臨床像から,感染性心内膜炎を疑います.培養陰性の心内膜炎の3分の2の患者に,事前の抗菌薬投与があったとの報告があります1).もし抗菌薬が使用されている場合は中止し,再度血液培養を採取します.抗菌薬投与期間が2〜3日であれば,中止後直ちに陽性になるとされていますが,投与期間が長期になると,数週間以上経ても陽性化しないこともあります.手術適応と判断され,心臓弁置換術時に疣贅組織が得られた場合は,遺伝子検査へ供することで起因菌の推定を行います.
参考文献
1)Brouqui P, et al : New insight into the diagnosis of fastidious bacterial endocarditis. FEMS Immunol Med Microbiol 47 : 1-13, 2006.
1)Weinstein MP, et al : Detection of bloodstream in adults ; how many blood cultures are needed? J Clin Microbiol 45(11): 3546-3548, 2007.
1)Centers for Disease Control and Prevention : Guidelines for the Prevention of Intravascular Catheter-Related Infections, 2011.
1)Cohen SH, et al : Clinical practice guidelines for Clostridium difficile infection in adults ; 2010 update by the society for healthcare epidemiology of America(SHEA)and the infectious diseases society of America(IDSA). Infect Control Hosp Epidemiol 31(5): 431-455, 2010.
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