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文献詳細

雑誌文献

総合診療26巻8号

2016年08月発行

特集 The 初診外来

ONE MORE GM

ページ範囲:P.687 - P.687

文献概要

Q1 「慢性疲労症候群」のマネジメントについて教えてください.
A1 最も大事なことは,患者に「重篤な身体疾患ではない」と保証して,特効薬はなく改善には時間がかかる可能性があるが,共に治療を行っていく姿勢を示すことである.生物心理社会(BPS)モデル(p.657)を意識しながら,長期的な視点をもち治療に関わっていく.

●非薬物療法:症状を悪化させる活動や行為をどのように調整するのかを学び,対処方法を身につける認知行動療法が中心となる.症状に対するセルフケアとして,ストレッチやヨガ,太極拳などを指導することも効果がある.厚生労働省の『慢性疼痛患者のためのセルフケアガイドブック』も参考になる.

●薬物療法:特効薬はなく,漢方薬(補中益気湯,十全大補湯など),NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬),抗不安薬・抗うつ薬などを,対症療法的に使用する.薬は少量から始めて徐々に調整したほうがよい.患者によって効果は異なることや,副作用があることを十分に説明する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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