文献詳細
文献概要
What's your diagnosis?[165]
樹に交われば痛くなる
著者: 横江正道1 吉見祐輔1 末松篤樹1 宮川慶1 渡邉剛史1 笹島沙知子1 野口善令1
所属機関: 1名古屋第二赤十字病院 総合内科
ページ範囲:P.720 - P.723
文献購入ページに移動患者:64歳,男性,消防士.ADL自立,独居.
主訴:発熱,下痢.
現病歴:10年前くらいから軟便・水様便がよく出るようになった.2年前からは水様便の頻度が増加し,ほぼ毎日出るようになった.時おり37℃台前半の微熱が出現することもあった.5カ月前に下痢に加えてひどい腹痛があり,かかりつけ医を受診し,腹部骨盤部造影CT,上部・下部消化管内視鏡検査を施行されるも,小腸浮腫と大腸憩室多発の指摘のみであった.その後も腹痛・下痢・微熱が持続しており,当科受診となった.
嗜好品:喫煙・飲酒ともになし.
渡航歴:なし.
結核曝露歴:なし.
家族歴:父は心筋梗塞,母は多発性のう胞腎.
既往歴:多発性のう胞腎(9年前から血液透析導入),高血圧,痛風.
内服薬:メサラジン,ファモチジン,沈降炭酸カルシウム,アロプリノール,アーガメイトⓇ.
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