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文献詳細

雑誌文献

総合診療26巻9号

2016年09月発行

文献概要

特集 症状・症候別 エコーを使った診断推論─Point-of-Care超音波 【症状・症候別 各論】

超音波で聴きたい!肺エコー—呼吸困難

著者: 鈴木昭広1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座

ページ範囲:P.730 - P.734

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Case 1
患者:68歳,男性.
主訴:呼吸困難感.
既往歴:肺気腫,上肺野のブラ(気腫性肺囊胞).
現病歴:肺気腫で定期通院している患者.1週間ほど前に感冒症状があり,その後数日間咳が続いた.痰は増えておらず,咳も落ち着いてきたが,昨日から胸痛と呼吸困難・息切れ感を自覚して来院.
身体所見:血圧144/92mmHg,脈拍数94回/分・整,体温36.8℃,SpO2 92%(室内気),呼吸は口すぼめ様.喘鳴を軽度聴取するが,呼吸音に明らかな左右差は認めず,打診上は両側で鼓音(過共鳴音).その他明らかな異常なし.水分は摂取できており,脱水はない.

参考文献

1)鈴木昭広:B-line.こんなに役立つ肺エコー.pp71-73,メジカルビュー,2015. <Point-of-Care超音波としての肺エコーの入門書によい>
2)鈴木昭広:急性肺疾患・心疾患判断における肺エコー.心エコー28 : 446-452, 2016. <肺エコーの基本を簡素にまとめた論文>
3)Lichtenstein D, et al : Lung ultrasound in the critically ill. Springer, Switzerland, 2016. <肺エコーのバイブル.2016年の改訂新版>
4)田崎哲典:TRALI, TACOの早期診断と治療ガイドライン.医学のあゆみ253(8) : 619-625, 2015. <TRALI, TACOの病態を知り,診断基準を考えるうえで重要>

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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