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特集 症状・症候別 エコーを使った診断推論─Point-of-Care超音波 【症状・症候別 各論】
Wells scoreに基づいて行いたい!2ポイントエコー—下肢腫脹
著者: 吉井肇1
所属機関: 1関東労災病院救急総合診療科
ページ範囲:P.766 - P.769
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患者:72歳,男性.
主訴:右下肢腫脹.
既往歴:腰部脊柱管狭窄症.
現病歴:もともと腰部脊柱管狭窄症を認めていたが,受診の10日ほど前より疼痛が悪化したため,ベッド上で臥床しがちになっていた.受診の4日前より左下肢腫脹を認めるようになり,圧痛を伴うようになってきた.特に発熱の出現は認めなかった.整形外科外来に定期通院のため受診し,主治医に腰痛の悪化と右下肢浮腫について相談し,右下肢浮腫の原因精査のため救急科に相談となった.
身体所見:血圧135/78mmHg,脈拍数78回/分,体温36.9℃,呼吸数14回/分,SpO2 98%(room air).
右下肢全体に圧痕を伴う浮腫を認め,把握痛を認める.同部位に発赤や熱感は認めず.左下肢には所見を認めず.その他,特記すべき事項なし.
患者:72歳,男性.
主訴:右下肢腫脹.
既往歴:腰部脊柱管狭窄症.
現病歴:もともと腰部脊柱管狭窄症を認めていたが,受診の10日ほど前より疼痛が悪化したため,ベッド上で臥床しがちになっていた.受診の4日前より左下肢腫脹を認めるようになり,圧痛を伴うようになってきた.特に発熱の出現は認めなかった.整形外科外来に定期通院のため受診し,主治医に腰痛の悪化と右下肢浮腫について相談し,右下肢浮腫の原因精査のため救急科に相談となった.
身体所見:血圧135/78mmHg,脈拍数78回/分,体温36.9℃,呼吸数14回/分,SpO2 98%(room air).
右下肢全体に圧痕を伴う浮腫を認め,把握痛を認める.同部位に発赤や熱感は認めず.左下肢には所見を認めず.その他,特記すべき事項なし.
参考文献
1)Wells PS, et al : Value of assessment of pretest probability of deep-vein thrombosis in clinical management. Lancet 350(9094) : 1795-1798, 1997.
2)Lensing AW, et al : Detection of deep-vein thrombosis by real-time B-mode ultrasonography. N Engl J Med 32(6) : 342-345, 1989.
3)Pomero F, et al : Accuracy of emergency physician-perfomed ultrasonography in the diagnosis of deep-vein thrombosis ; a systematic review and meta analysis. Thromb Haemost 109(1) : 137-145, 2013.
4)Bernardi E, et al : Serial 2-point ultrasonography plus D-dimer vs whole-leg color-coded Doppler ultrasonography for diagnosing suspected symptomatic deep vein thrombosis ; a randomized controlled trial. JAMA 300(14) : 1653-1659, 2008.
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