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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻1号

2017年01月発行

文献概要

特集 総合診療の“夜明け”—キーマンが語り尽くした「来し方、行く末」

【座談会①】—1980年代 臨床研修指導医派遣制度と家庭医に関する懇談会—“家庭医構想”の光と影

著者: 福井次矢1 木戸友幸2 伴信太郎3 松村真司4

所属機関: 1聖路加国際病院 2木戸医院 3名古屋大学大学院医学系研究科総合医学専攻 総合診療医学分野 4松村医院

ページ範囲:P.22 - P.32

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 30余年前にも、地域のプライマリ・ケアを担う医師、いわば今で言う「総合診療専門医」の制度化が議論されていた。1985年に設立された、厚生省(当時)「家庭医に関する懇談会」でのことである。このなかで厚生省が提起した“家庭医構想”には強い反対もあり、その報告書では「家庭医機能10項目」が示されるにとどまった。しかし、その後もさまざまに形を変えて検討されてきた「総合診療(専門)医」養成に関する議論の端緒となったことは間違いない。
 これに先立ち厚生省は、1980年に「臨床研修指導医海外派遣制度」を創設し、米国の家庭医療やプライマリ・ケアに学んだ医師を、日本のプライマリ・ケアにおける指導医とするべく派遣した。本座談会に集まったのは、この時渡米して学び、それを持ち帰って各々「総合診療」の礎を築いてきた医師たちである。歴史的反復と確かな変化のなかで、1980年代を振り返り、30年来の経緯と今後への期待を語っていただいた。(編集室)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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