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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻1号

2017年01月発行

文献概要

みるトレ Special・1【新連載】

腎盂腎炎疑い、でも尿培養は陰性。さて、何を考える?

著者: 笠原敬1

所属機関: 1奈良県立医科大学 感染症センター

ページ範囲:P.97 - P.100

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CASE 1
患者 : 50歳台、女性。生来健康で、特記すべき既往歴はない。
主訴 : 下腹部痛
現病歴 :当院受診5日ほど前から「発熱」と「腰痛」を自覚しており、自宅で様子をみていたが改善しなかった。当院受診日に近医を受診したところ、尿検査で「潜血」および「白血球反応」が陽性であり、「腎盂腎炎」が疑われたため当院紹介受診となった。後日判明した尿培養の結果は、陰性であった。
身体所見 : 血圧118/76mmHg、脈拍数104回/分、体温39.0℃、呼吸数22回/分
下腹部に、著明な圧痛および筋性防御あり。肋骨脊椎角の圧痛はなし。
骨盤造影CT :図1

参考文献

1)Westhoff C:IUDs and colonization or infection with Actinomyces. Contraception 75(6 Suppl): S48-50, 2007. PMID 17531616
2)Bennet JE, et al:Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Disease, 8th Edition. Chapter 256 Agents of Actinomycosis. Saunders, 2014.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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