文献詳細
文献概要
国試にたずねよ・1【新連載】
“治せる認知症”を見逃すな
著者: 山中克郎1
所属機関: 1諏訪中央病院総合内科
ページ範囲:P.119 - P.121
文献購入ページに移動 私は数年前、「医師国家試験問題作成委員」を3年間務めたことがある。かなり大変な仕事であった。夏から秋は毎月数日間、朝9時から夜7時頃まで霞が関の厚生労働省で缶詰になって、約25名の委員みんなで問題を修正する作業を行う。報酬はわずかで、この期間は自分の仕事は全くできない。医師国家試験(以下、国試)への批判もしばしば聞くが、委員は多大な犠牲を払いながらも良問を作成しようと試みている。心から敬意を表したい。
実は、最近は臨床現場を重視した設問が増えている。医学知識だけでなく、“臨床のセンス”が求められる。そこで本連載では、国試から「良問」をとりあげ、臨床センスをよりブラッシュアップするような解説を試みたい。医学生や国試に合格したばかりの初期研修医には、臨床ではどのように患者にアプローチするのか、現場の実際をイメージしながら医師として理解すべき大切な周辺事項を学んでほしい。
実は、最近は臨床現場を重視した設問が増えている。医学知識だけでなく、“臨床のセンス”が求められる。そこで本連載では、国試から「良問」をとりあげ、臨床センスをよりブラッシュアップするような解説を試みたい。医学生や国試に合格したばかりの初期研修医には、臨床ではどのように患者にアプローチするのか、現場の実際をイメージしながら医師として理解すべき大切な周辺事項を学んでほしい。
掲載誌情報