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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻10号

2017年10月発行

文献概要

Editorial

“めまい”に目を回さないために

著者: 上田剛士1

所属機関: 1洛和会丸太町病院救急・総合診療科

ページ範囲:P.1299 - P.1299

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 “めまい”は非常によく遭遇する症状で、一般外来を受診する患者の2%が、1年以内に“めまい”を経験するとされます1)。そこで本特集では、日常診療において避けては通れない“めまい”を取り上げることにしました。
 “めまい”の語源は「目が回る」とされていますが、漢字で表記すると、「眩暈」や「目眩」となります。「玄」には「黒、闇」という意味があり、「暈」とは太陽または月のまわりに見える輪のような光を指します。つまり、同じ“めまい”という言葉の中に、前失神や回転性めまいが含まれていることになります。このことからもわかるように、“めまい”を起こす病態にはさまざまなものがありますが、“めまい”の性状による分類は、必ずしも病態を正確に反映しないことが、診療をより難しいものにしています。

参考文献

1)Bird JC, et al : An analysis of referral patterns for dizziness in the primary care setting. Br J Gen Pact 48(437): 1828-1832, 1998. PMID 10198501

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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