文献詳細
文献概要
What's your diagnosis?[178]
ドクターGの功罪
著者: 溝畑宏一1 上田剛士1
所属機関: 1洛和会丸太町病院救急・総合診療科
ページ範囲:P.1302 - P.1305
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患者:独居でADL(activities of daily living)は自立している82歳、女性。
主訴:左上下肢脱力。
現病歴:3週間前に下痢が3日間持続し、近医でウイルス性腸炎として対症療法を行ったところ、下痢は速やかに改善していた。受診前日の朝から構音障害を認め、夕方に軽度の左上肢の脱力を自覚した。翌朝ベッドから起き上がろうとしたところ、左上下肢脱力のためバランスを崩して滑り落ち、体動困難のため救急要請された。頭痛、複視や、先行する生もの摂取歴、胃腸炎の流行歴はない。
既往歴:陳旧性心筋梗塞、高血圧症、脂質異常症、慢性腎臓病。
内服歴:バルサルタン、ニフェジピン、アテノロール、プラバスタチンナトリウム、アスピリン。
生活歴:喫煙・飲酒歴なし、アレルギーなし。
患者:独居でADL(activities of daily living)は自立している82歳、女性。
主訴:左上下肢脱力。
現病歴:3週間前に下痢が3日間持続し、近医でウイルス性腸炎として対症療法を行ったところ、下痢は速やかに改善していた。受診前日の朝から構音障害を認め、夕方に軽度の左上肢の脱力を自覚した。翌朝ベッドから起き上がろうとしたところ、左上下肢脱力のためバランスを崩して滑り落ち、体動困難のため救急要請された。頭痛、複視や、先行する生もの摂取歴、胃腸炎の流行歴はない。
既往歴:陳旧性心筋梗塞、高血圧症、脂質異常症、慢性腎臓病。
内服歴:バルサルタン、ニフェジピン、アテノロール、プラバスタチンナトリウム、アスピリン。
生活歴:喫煙・飲酒歴なし、アレルギーなし。
参考文献
1)Larson RA, et al : Clinical manifestations, pathologic features, and diagnosis of acute promyelocytic leukemia in adults. In : Post TW(ed): UpToDate. UpToDate, Waltham, MA, 2014. 〈APLの臨床症状から診断に至るまで、よくまとまっている.〉
2)De Stefano V, et al : The risk of thrombosis in patients with acute leukemia ; occurrence of thrombosis at diagnosis and during treatment. J Thromb Haemost 3(9): 1985-1992, 2005. PMID 16102104 〈急性白血病における血栓症リスクの報告.急性リンパ球性白血病やAPLでは,それ以外の急性骨髄性白血病よりも血栓症のリスクは高いとしている.〉
3)Rashidi A, et al : Thrombosis in acute promyelocytic leukemia.Thromb Res 131(4): 281-289, 2013. PMID 23266518 〈APLによる血栓症の詳細を解析した,わかりやすい総説.〉
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