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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻10号

2017年10月発行

文献概要

特集 めまいがするんです!─特別付録Web動画付 【頸性めまい】

ちゃんと理解しよう! 頸性めまい

著者: 入野宏昭1

所属機関: 1医療法人 入野医院

ページ範囲:P.1358 - P.1361

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Case
患者:45歳、女性。
現病歴:20代の頃にも回転性のめまいを自覚していたが、数日で治まるため放置していた。数カ月前より勤務時間が長くなってから、頭痛・首こり・目の疲労を自覚。また自宅ではペットの介護をしており、不眠気味でもあった。ある日洗濯を干す際に、突然グラッと回転性のめまいが生じ、以後通勤電車も怖くなり、休職することとなったため、近医耳鼻科、脳外科を受診。特に異常を指摘されず、心療内科へ紹介されたため、自分は精神疾患ではないと考え、当院を受診。頸部の緊張および頸部X線にて後屈不全を認め、長時間同姿勢であることを注意するなどの生活習慣の改善を指導された。2週間後には症状がほぼ改善していた。

参考文献

1)トーマス・ブラント(著),国弘幸伸,他(監訳):めまい(改訂第2版).診断と治療社,2003.
2)Uchino Y, et al : Cross-striolar and commissural inhibition in the otolith system. Ann NY Acad 871 : 162-172, 1999.
3)内野善生,他:めまいと平衡機能.前庭神経系の反射機構.pp9-23,金原出版,2009.
4)Hinoki M, et al : Cutaneo-pressure reflex and neck-tosion nystagmus in rabbtis. Otorhinolaryngol 30 : 17-26, 1983. PMID 12325177
5)入野宏昭:めまいは首をもめば治る.pp12-40,pp76-102,マキノ出版,2015.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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