文献詳細
文献概要
みるトレ Special・10
熱はないけど、要チュ〜意!
著者: 佐田竜一1
所属機関: 1亀田総合病院 総合内科
ページ範囲:P.1393 - P.1397
文献購入ページに移動患者:70歳、男性。
主訴:倦怠感、両肩痛、労作時呼吸困難。
生活歴・既往歴:ADL・IADL自立。特記すべき既往なし。
薬剤歴:ワルファリン、オルメサルタン、アゼルニジピン、カルベジロール、フレカイニド、ロルノキシカム(3日前より)。
現病歴:4日前から、倦怠感と両肩痛、労作時の軽度の呼吸困難、臥床時の咳嗽が出現。3日前に当院整形外科を受診し、「肩関節周囲炎」の診断で鎮痛薬を処方されたが、症状は改善せず。2日前に近医を受診し、両肩に関節内注射をされた。1日前に右肩痛は消失したが、倦怠感が持続するため、当院救急外来を受診した。
身体所見:血圧110/70mmHg、心拍数80回/分、呼吸数20回/分、体温36.2℃、SpO2 97%(室内気)。GCS(Glasgow Coma Scale)E4V5M6。
頭頸部に異常なし。心尖部にLevineⅡ度の汎収縮期雑音。腹部に異常なし。脊柱叩打痛なし。
左肩関節に圧痛・熱感あり、左painful arc sign陽性、右肩は明らかな異常なし。
下腿伸側から足底にかけて点状出血あり(図1)、触知はしない。
検査:血液検査;WBC 12,400/μL、Hb 14.2g/dL、Plt 15×104/μL、PT-INR 2.76、TP 5.5g/dL、Alb 2.4g/dL、AST 83IU/L、ALT 64IU/L、BUN 42mg/dL、Cr 1.91mg/dL、Na 135mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 104mEq/L、CRP 17.5mg/dL。尿検査;異常なし。
主訴:倦怠感、両肩痛、労作時呼吸困難。
生活歴・既往歴:ADL・IADL自立。特記すべき既往なし。
薬剤歴:ワルファリン、オルメサルタン、アゼルニジピン、カルベジロール、フレカイニド、ロルノキシカム(3日前より)。
現病歴:4日前から、倦怠感と両肩痛、労作時の軽度の呼吸困難、臥床時の咳嗽が出現。3日前に当院整形外科を受診し、「肩関節周囲炎」の診断で鎮痛薬を処方されたが、症状は改善せず。2日前に近医を受診し、両肩に関節内注射をされた。1日前に右肩痛は消失したが、倦怠感が持続するため、当院救急外来を受診した。
身体所見:血圧110/70mmHg、心拍数80回/分、呼吸数20回/分、体温36.2℃、SpO2 97%(室内気)。GCS(Glasgow Coma Scale)E4V5M6。
頭頸部に異常なし。心尖部にLevineⅡ度の汎収縮期雑音。腹部に異常なし。脊柱叩打痛なし。
左肩関節に圧痛・熱感あり、左painful arc sign陽性、右肩は明らかな異常なし。
下腿伸側から足底にかけて点状出血あり(図1)、触知はしない。
検査:血液検査;WBC 12,400/μL、Hb 14.2g/dL、Plt 15×104/μL、PT-INR 2.76、TP 5.5g/dL、Alb 2.4g/dL、AST 83IU/L、ALT 64IU/L、BUN 42mg/dL、Cr 1.91mg/dL、Na 135mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 104mEq/L、CRP 17.5mg/dL。尿検査;異常なし。
参考文献
1)Heiro M, et al:Infective endocarditis in a Finnish teaching hospital;a study on 326 episodes treated during 1980-2004. Heart 92(10): 1457-1462, 2006. PMID 16644858
2)山本剛:グラム染色を用いた感染症診療支援について.日臨微生物誌 25(4):265-276, 2015.
3)Ronald GW:Rat-Bite Fever;Streptobacillus moniliformis and Spirillum minus. Bennett JE, et al:Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases, 8th edition. pp2629-2632, Saunders, 2014.
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