総合診療27巻10号

2017年10月発行

苦手克服｜野獣のリアル勉強法・10

すべては患者が教えてくれる─病歴と身体所見の中の“宝探し”

著者： 成田雅¹

所属機関： ¹沖縄県立中部病院 感染症内科

ページ範囲：P.1420 - P.1425

　沖縄県立中部病院感染症内科の回診では、個人情報保護に配慮しながらpatient profileを明らかにすることが、伝統的に重要とされている。電子カルテシステム全盛の昨今、患者情報の基本である病歴・身体所見を中心に考えてみたい。

参考文献

1）Saint-Exupéry AMJ. 1943／内藤濯（訳）：星の王子さま．岩波書店，1962．

2）安里浩亮： Teaching Roundで感ずること．沖縄中部病医誌，17（1）, 1991.

3）志水太郎：診断戦略─診断力向上のためのアートとサイエンス．pp53-57，医学書院，2014.

4）日野原重明：死をどう生きたか─私の心に残る人びと．中央公論社，1983.

5）本田美和子：医師のためのユマニチュード─マルチモーダル・コミュニケーションの理論と実践．総合診療 27（5）: 93-92, 2017.

6）Judge RD, et al. 1982／日野原重明，他（監訳）：患者診断学─アートとサイエンスを活かして 第2版．p50, メディカル・サイエンス・インターナショナル，1990.

7）Berry TJ : The hand as a mirror of systemic disease. F.A.Davis, Philadelphia, 1963.

8）青木眞：眼底鏡の話1．感染症診療の原則（ブログ），2006. http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/ecb6cfbb12c47a79a8d707e5b52e8117

9）喜舎場朝和：喜舎場の感染症語録．沖縄県立中部病院退官記念誌，2007.

10）成田雅："臨床像"を湛える．内科医の道 2（1）: 180, 2013.

11）Green JM : The changed nature of scut ; an absence at the bedside. Ann Intern Med 147（8）: 588, 2007. PMID 17938399