WHO(世界保健機関)が2002年に発表した『World Report on Violence and Heath』以降、さまざまな暴力の問題が「健康問題」として重視されてきている。
しかし日本では、「健康問題としての暴力」に対応している医療者教育は十分とは言えない。
本特集では、総合診療に関連した医療現場で遭遇しうる、さまざまな暴力の問題について、多角的に学べるように編集した。
雑誌目次
総合診療27巻11号
2017年11月発行
雑誌目次
特集 今そこにある、ファミリー・バイオレンス|Violence and Health
扉 フリーアクセス
著者: 藤沼康樹
ページ範囲:P.1468 - P.1469
今月の「めざせ! 総合診療専門医!」問題
ページ範囲:P.1538 - P.1539
本問題集は、今月の特集のご執筆者に、執筆テーマに関連して「総合診療専門医なら知っておいてほしい!」「自分ならこんな試験問題をつくりたい!」という内容を自由に作成していただいたものです。力試し問題に、チャレンジしてみてください。
【総論】
「健康問題」としてのファミリー・バイオレンス—これは「総合診療」の問題だ
著者: 小﨑真規子
ページ範囲:P.1470 - P.1473
ファミリー・バイオレンス(family violence:FV)とは、「家族メンバーや親密な関係にある他者を、支配したり害したりするために、虐待的行為を行うこと」を指す1)。従来のドメスティック・バイオレンス(domestic violence:DV。配偶者などからの暴力、または親密なパートナーからの暴力〔intimate partner violence:IPV〕。p.1483・1488)、子ども虐待(p.1492・1498)、高齢者虐待(p.1502)、親子間暴力、きょうだい間暴力などを含む「私的で親密な場における暴力」のことである(p.1475・1507)。
ファミリー・バイオレンスの臨床社会学—「家族システム」に暴力を発生させる「社会的要因」「文化」への視点を
著者: 井上眞理子
ページ範囲:P.1474 - P.1478
Case
2014年2月上旬から中旬にかけて、生後0カ月の男児が父親から暴行を受け重症となった事件。父親は逮捕・起訴され、2015年3月大阪地方裁判所で実刑判決を受けた。
夫婦は他市から転入してきたが、若年夫婦で経済的問題もあり、そのため市保健センターが支援を申出。2014年1月男児を出産したが、出産医療機関が不安を感じて市保健センターへ家庭訪問を依頼。2月12日家庭訪問の際、男児の顔に傷を発見するも、児童相談所に通告せず。家庭訪問の3日後、男児が心肺停止状態で救急医療機関を受診。翌日転院し、「低酸素脳症」「慢性硬膜下血腫」と診断された。
現在では「父親の育児参加」についての広報・啓発が各自治体で盛んであるが、価値観のみ先行している傾向がみられる。若年の父親には「乳児とはどのようなものか、どのように扱うか」の知識がなく、出産後退院時などにすべての父親に対して研修が必要ではないか。
グローバルな健康問題としての暴力—暴力を「予防」する国際戦略からの示唆
著者: 井上真智子
ページ範囲:P.1479 - P.1482
世界中で暴力が健康を脅かしている
「暴力」は、世界中に広く存在する社会問題であり、健康を脅かす重要な課題である。
【パートナーからを含むDV】
「救急(ER)」でDVを見逃さないために—2つのパターンとその対応
著者: 安田冬彦
ページ範囲:P.1483 - P.1487
救急(ER)において、配偶者だけでなく親密なパートナーからの暴力(intimate partner violence:IPV)を含む「ドメスティック・バイオレンス(domestic violence)」(以下、IPVと併せてDVと総称する)の診療には、大きく2通りのパターンがあります。
1つは、❶受傷患者がDVの存在を隠そうとする、あるいはDVであると認識していないパターンです。これらは、DVの存在そのものが明るみに出にくい、という共通点を有しています。したがって、このパターンに対する救急診療においては、「DVを見逃さないこと」が課題となります。見逃さないことで、継続的な相談・支援へとつながる可能性が生じるからです。
「プライマリ・ケア外来」でもDVを見逃すな!—家庭医としてできること
著者: 森屋淳子
ページ範囲:P.1488 - P.1491
Case
不眠と頭痛で受診した患者の「家族関係」を聞き、DVを疑った一例
患者:27歳、女性。
現病歴:「数カ月前から、夜眠れずに頭痛がひどい」とのことで外来を受診。問診と身体診察により器質的疾患は否定的であり、うつ病の2質問法 G1 でも陽性ではなかったが、表情が暗く、やや抑うつ的なことが気になった。
家族構成を確認したところ、夫と8歳・6歳・3歳の子どもの5人暮らしであり、「夫との関係がうまくいかず、子どもにもつらく当たってしまう」「夫から子どもへの暴力もある」とのことで、話を聴いているうちに流涙が見られる状態であった。「つらい状況をお話しいただき、ありがとうございます」とお伝えしながら、暴力の深刻度と頻度をうかがい、緊急対応の必要性は低いことを確認。今後の対応法について本人と話し合い、ソーシャルワーカーにも相談することとした。
【子ども虐待】
「救急(ER)」で子ども虐待を見逃さないために—診療医の気づきが“救命”につながる
著者: 岩田賢太朗 , 伊原崇晃
ページ範囲:P.1492 - P.1497
見逃すわけにはいかない
普段、成人を診療しているみなさまにとって、「見逃したら予後不良となる疾患」というと、どのようなものが思い浮かぶでしょうか? 急性喉頭蓋炎でしょうか。脳卒中でしょうか。急性心筋梗塞でしょうか。小児においては、「虐待」が見逃してはならない疾患群の代表です。
「プライマリ・ケア外来」でも子ども虐待を見逃すな!—「家族をすべて診る」という視点で
著者: 高村昭輝
ページ範囲:P.1498 - P.1501
Case
家庭で「祖母」から虐待を受けていた一例
患者:3歳、男児。
主訴:咳、鼻水。
経過:待合室では静かに遊んでいる。診察室でも特に問題ある行動などはないが、「衣服」が身体に合わず小さい。また、年齢に比して「身長」と「体重」の伸びが悪く、「発語」も少ない。母親との関係に違和感はなく、むしろ、いつもべったりとくっついて、こちらの顔色をうかがっている。
経済的な問題があるのかもしれないと想定して母親に確認したところ、同居の祖母(本児の父親の母)が本児の姉だけを非常にかわいがり、本児にはけがをしない程度の身体的虐待があり、食事も別テーブルで食べさせられ、新しい衣服も買い与えられていない状況であった。しかし母親は、姑である本児の祖母に意見できる関係ではなかった。緊急入院とし、児童相談所に通告し、姑とは別居するに至った。
【高齢者虐待】
「在宅」における高齢者虐待を見逃さないために—必然的な「見逃し」を生むメカニズム
著者: 椿恒雄
ページ範囲:P.1502 - P.1506
虐待ケースを語る困難さ
在宅現場における高齢者虐待についてというテーマだが、いざ自験例を含めて考えようとすると非常に困難があることに気がつく。
【被害者支援】
ファミリー・バイオレンス被害者への支援—“縦割り”の介入をつなぐソーシャルワークとネットワーク
著者: 須藤八千代
ページ範囲:P.1507 - P.1510
ファミリー・バイオレンスの事件
ソーシャルワークは、親から子への「子ども虐待」に早くから注目してきた。英国では、「児童虐待防止協会」が1884年に設立されている。その一方、わが国では長い間、子ども虐待への介入の弱さが批判されてきた。
—これだけは知っておきたい—虐待防止法のしくみと、臨床医に求められること
著者: 野村武司
ページ範囲:P.1511 - P.1515
「虐待」の背景
虐待は、一般には「むごく取り扱うこと」「残虐な待遇」といった意味に使われる用語であるが(広辞苑 第6版)、とりわけ、これが養育関係において行われている場合、しばしば、養育に苦しみ、それを解決できないまま追い詰められている養育者の姿に出会うことがある(p.1504)。
言うまでもなく虐待は、これを受ける者にとって人権侵害に当たり、これにより時として重大な被害が生じ、さらに死に至ることすらある。他方で、その背景に思わず手をあげてしまう養育者の「苦しみ」があることを考えると、虐待防止のためのしくみとしては、虐待を受けた者を早期に発見し確実に保護するものであることに加えて、「予防」や「防止」も含めて、こうした養育者の苦しみを軽減するための支援に厚いものでなければならない G1。
【スペシャル・アーティクル】
「訪問看護師」が利用者・家族から受ける暴力—兵庫県における実態調査の結果から
著者: 林千冬 , 今岡まなみ , 藤田愛 , 山﨑和代 , 遠藤理恵 , 花井理紗
ページ範囲:P.1516 - P.1519
わが国で保健医療福祉職場における「暴力」が注目され始めたのは、2000年初頭からである。対人接触の多い看護職の取り組みは早く、日本看護協会は2001年また2003年に全国の病院調査1, 2)を行い、看護職員を含む病院職員また医療福祉施設者が少なからず患者から暴力を受けているという実態を明らかにした。これらを踏まえ、同協会は2006年、「保健医療福祉施設」における暴力対策指針3)を作成し普及に努めてきた。
一方、「訪問看護」の場で看護師が受ける暴力については、トラブルやクレーム(p.1524・1534)の一部として徐々に問題視はされてきたが、サンプリングやサンプル数の限界もあり、その実態は未だ十分に解明されたとは言えず、予防も含めて対策の検討は進んでいないのが現状である。
訪問看護師が利用者・家族から受けた事例と地域・行政ぐるみの取り組みへの発展
著者: 藤田愛
ページ範囲:P.1520 - P.1522
Case
6年前になる。30代の看護師が、脳血管障害後遺症の60代女性の家庭を訪問した時、ご家族に「寒いから温まっていってね」とお茶を勧められた。日頃より訪問先で茶菓子をいただくことは禁止しているのだが、その日は断り切れなかったという。そのお茶に「違法薬物」が混入されていたのである。
医療現場・職場における「ハラスメント」—医療者↔患者・家族、医療者↔医療者
著者: 保坂隆
ページ範囲:P.1523 - P.1528
Case
職場のストレスで「うつ病」になった一例
患者:38歳、女性。医事課職員。
家族歴:特記すべきことなし。
現病歴:1年前に転職して、病院の医事課に勤務し始めた。やっと仕事を覚えて自信も出始めた半年前より、「院外の研修会に参加するように」と強く上司から言われるようになった。また、上司が不在になる時には、その代行を任されることが多くなり、そのストレスもあり不眠になった。そのうち、複数名で担当していた業務を1人で担当させられるようになった頃には、「同僚や先輩たちからのいじめじゃないか」と気づくようになった。仕事にも行きたくなくなり、メンタルヘルス科を受診した。「うつ病」と診断され、抗うつ薬の治療を開始するとともに、3カ月間の自宅静養が必要であるという診断書を提出した。
「救急(ER)」で生じるさまざまな暴力の予防と対策—“暴れる患者”に組織で向き合う
著者: 林実 , 林寛之
ページ範囲:P.1529 - P.1533
Case
「膝をぶつけたから早く診ろ」と受付ですごんでいる酩酊状態の男性
患者:40歳、男性。
現病歴:飲酒後に転倒して左膝をぶつけたために、徒歩で来院。受付で「早く診ろ」「以前来た時は30分も待たされたんだぞ」と言って、今にも殴りかかってきそうな勢いである。カルテを確認すると、以前に何度か受診した際にも脅かすような言動があったとの記載がある。「僕がビシッと言ってやりますよ」と自信満々の後期研修医が、腕を組みながら「他の患者の迷惑だから静かにしてください」と注意したところ、「なんだ、お前は! えらそうに!」と言って殴られた。どのように対応すればよかったのだろうか?
医療現場における「クレーム」を読み解く—多目標理論モデルに基づく“診断”と“治療”
著者: 杉本なおみ
ページ範囲:P.1534 - P.1537
Case
高齢患者の死後、別居家族が「医療過誤ではないか」と申し立てた一例
患者:86歳、男性。末期の胃がんにより短期入院後、昨日死亡退院。
経過:地方都市で、63歳の長男夫婦と長年同居。長男は、自身も当院がかかりつけで、「父が大往生を遂げられたのも、先生のおかげです」と手厚く礼を述べた。
ところが翌日、臨終に間に合わなかった長女が、「父が亡くなったのは医療過誤ではないか」と怒鳴り込んできた。長女は、35年前に結婚後、ずっと県外の大都市に住んでおり、父親の介護は長男夫婦に任せていた。「医療過誤の可能性は考えられない」と担当医(女性)が説明しても、「田舎の病院は信用できない。私の通っている○○大学病院とは大違いだ」と耳を貸さない。ついには、長男の制止も聞かず、院長自身による謝罪を要求する始末である。
Editorial
「病院総合医」と「家庭医」の規範的統合 フリーアクセス
著者: 藤沼康樹
ページ範囲:P.1447 - P.1447
「家庭医=地域基盤型プライマリ・ケア担当総合診療医」にとって、比較的大きな拠点病院の強力な「総合診療科=病院基盤型総合診療医集団」にアクセスできる環境があると非常に仕事がしやすいことを、僕は身をもって経験している。たとえば、以下のような事例である。
ゲストライブ〜Improvisation〜・7
医師のためのマインドフルネス—つらいと言えない? パフォーマンスを高めたい?
著者: 伊藤絵美
ページ範囲:P.1448 - P.1456
伊藤さんの最新刊『つらいと言えない人がマインドフルネスとスキーマ療法をやってみた。』が出版された。認知行動療法の新しいアプローチ「マインドフルネス」と「スキーマ療法」に、医療者自身が取り組む内容だ。本書の姉妹編『ケアする人も楽になる マインドフルネス&スキーマ療法』では看護師のマミコさんが主役だったが、今回は医師のヨウスケさんが登場する。ヨウスケさんは一見“普通の内科医”だ。でも実は、長年「背部痛」に悩んでいて……。伊藤さんは、なぜ「医師」をクライアントに選んだのだろう?
一方、総合診療系の学会などでは、診断精度を高めたり、医師としてのパフォーマンスを向上する技術の1つとしても注目される「マインドフルネス」。Google社などの名だたる企業も取り入れており、“ビジネススキル”のようにもとらえられている。果たして、マインドフルネスとは何なのか? その効果は? 「医師」がマインドフルネスを取り入れる意義を聞いた。
What's your diagnosis?[179]
テキサスでデラックスを!
著者: 酒見英太
ページ範囲:P.1460 - P.1464
病歴
患者:71歳、女性。
主訴:間歇的背部〜右脇腹痛。
患者プロフィール:23歳で3回疼痛発作を起こした尿路結石(高カルシウム尿症と言われた)、30代で急性腎炎、1.5年前に膀胱瘤切除、8カ月前に迷路炎と言われた以外は著患を知らない、初老の専業主婦。夫と2人暮らし。喫煙せず、アルコール常飲なく、アレルギーなし。常用薬はビタミン剤と湿布のみ。父に「脊椎カリエス」、娘に「肺門リンパ節炎」の家族歴あり。
現病歴:4年前から背部中央から右脇腹にかけてshooting pain が間歇的に起こり、徐々に回数が増えてきた。特にここ1年半は>3回/週の頻度となっている。それについて8カ月前から複数の近医を受診し、婦人科的診察、血液・尿検査、超音波検査、CT、上下部消化管内視鏡による検査を受けたが、6週間前にCRP 1.7mg/dLを指摘された以外に異常なく、鎮痛薬の頓用を処方されるだけで原因不明ゆえ、精査加療を求めて紹介受診した。悪寒・発熱・寝汗、食欲不振・便通変化・体重減少、不眠、咳・胸痛・呼吸苦、腹痛・腹満、悪心・嘔吐、頻尿・残尿感・帯下、皮疹、四肢関節痛・浮腫、脱力・痺れはない。
Update'17
報告『総合診療』リニューアル記念セミナー—「外来診療を劇的に変える 総合診療教育ライブ!」開催
著者: 本誌編集室
ページ範囲:P.1466 - P.1467
2017年6月25日、医学書院(東京)にて『総合診療』リニューアル記念セミナー「外来診療を劇的に変える 総合診療教育ライブ!」を開催した。
本誌『総合診療』がこの1月号から大きくリニューアル(表)したことを記念して企画した本セミナーでは、松村真司氏(松村医院/同誌編集顧問)、藤沼康樹氏(医療福祉生協連家庭医療学開発センター/同誌編集委員)、徳田安春氏(臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄/同誌編集委員)、山中克郎氏(諏訪中央病院総合内科/同誌編集委員)の4名のジェネラリストが講師としてそろい踏み。医学生からベテラン医師まで幅広い年齢層の参加者が全国各地から集まり(写真1)、4時間にわたって熱気溢れるレクチャーが3部構成で行われた。
オール沖縄!カンファレンス・11
造影剤投与後の呼吸困難、気道を確保せよ!
著者: 仲本正哉 , 銘苅正 , 徳田安春
ページ範囲:P.1541 - P.1545
CASE
患者:74歳、男性。身長160cm、体重58.8kg、BMI 23.0。
主訴:呼吸困難。
既往歴:膵囊胞腫瘤、気管支拡張症、高血圧症、逆流性食道炎。
家族歴:特記事項なし。
生活歴:喫煙歴なし。若い頃は大酒家であったが、現在は飲酒なし。
アレルギー歴:特記事項なし。以前の造影CT検査でアナフィラキシー様症状なし。
現病歴:X年3月某日に、1年に1度の膵囊胞腫瘤フォローのため造影CT施行。造影剤注入後に咳嗽・くしゃみが出現。その後、呼吸困難とSpO2の低下を認めたため、早急に救急外来へ移動となった。
I LOVE Urinalysis|シンプルだけどディープな尿検査の世界・8
ちゃんと尿のpHをみていますか?
著者: 上田剛士
ページ範囲:P.1546 - P.1550
Case
患者:57歳、女性。
現病歴:数年前に他院でSjögren症候群と診断されているが、通院はしていなかった。脱力で受診され、Na 137mEq/L、K 2.2mEq/L、Cl 110mEq/L、Cr 0.8mg/dL、HCO3- 13.7mEq/Lのアニオンギャップ(AG)正常な代謝性アシドーシスを認めた。
尿定性
比重 1.008
pH 7.0
蛋白 +
糖 -
ケトン体 -
潜血 -
ウロビリノゲン ±
ビリルビン -
白血球 -
尿Na 98mEq/L
尿K 30mEq/L
尿Cl 113mEq/L
西伊豆発!画像読影道場|これくらい読めてもいいんでナイカイ?・11
「足」の代表的疾患を診断できるようになろう!—下腿〜足関節・足趾編
著者: 仲田和正
ページ範囲:P.1551 - P.1556
前回は、主に高齢者の「膝」の痛みを伴う代表的疾患を押さえました。今回は膝の下、すなわち下腿〜足関節・足趾の代表的疾患を診断できるようになりましょう。膝から下の病変は、高齢者だけでなく、過度の運動を行った場合などに「若年者」にも多く生じます。
みるトレ Special・11
痰のグラム染色では、この菌を見逃すな!
著者: 笠原敬
ページ範囲:P.1565 - P.1568
患者:40歳代、男性。
主訴:咳嗽、喀痰、発熱。
現病歴:1週間前から「鼻汁」と「咽頭痛」などの感冒様症状が出現し、4日前から「咳嗽」と「喀痰」が出現し、増悪している。昨日から39℃台の「発熱」が出現したため受診した。
身体所見:体温38.2℃、呼吸数18回/分、SpO2 94%(室内気)。
両下肺野で呼吸音の減弱とcoarse cracklesを聴取する。
血液検査:WBC 10,800/μL(Stab 14%、Seg 78%、Lym 5%、mono 3%)、CRP 14.5mg/dL。
喀痰グラム染色:図1。
国試にたずねよ・11
筋力低下、ありやなしや。
著者: 山中克郎
ページ範囲:P.1570 - P.1573
デンマークの「hygge」という生き方が、ヨーロッパでちょっとしたブームになっているようだ。家族や友人と「ホッコリした幸せな時間」をもつことが大切、という考えである。
デンマークは、「幸福度」が非常に高い国だと言われている1)。赤々と燃え盛る暖炉の前で、キャンドルを灯しながら、友人たちとデザートを食べお茶をする。キャンドルの揺らぐ炎を見ていると、それだけで心が豊かになる。
診察で使える!|急性期Point-of-Care超音波ベーシックス・8
左室収縮能低下を疑った時
著者: 亀田徹
ページ範囲:P.1574 - P.1579
はじめに
目測で包括的に左室収縮能を評価します!
前号ではFoCUS(focused cardiac ultrasound)の概念と基本断面の描出について解説を行いました1)。今月からFoCUSの主要評価項目・病態を、1つずつ取り上げていきます。今回は「左室収縮能低下」がテーマです。
呼吸困難やショック、胸痛に対して、FoCUSでは目測で包括的に左室収縮能を評価します。できるだけ多くのFoCUS観察断面1)で左室収縮能を評価することが望ましいのですが、左側臥位困難、時間的制約などにより、限られた断面で評価せざるをえない時もあります。系統的心臓超音波検査では、左室収縮能の指標、左室駆出率(ejection fraction:EF)は、左室径で計算するTeichholz法が用いられてきましたが、現在は心尖部四腔断面と心尖部二腔断面で左室内腔をトレースして計算するmodified Simpson法が標準となっています。一方、FoCUSでは(詳細な)計測を必須とせず、目測で半定量的に左室収縮能の評価を行います。目測の利点は素早く評価できることにありますが、検者依存性が高くなり「専門家以外の臨床医が行うFoCUSで、果たして役立つのか?」という疑問が生じますが、この点については後述したいと思います。
なお、左室機能の両輪である拡張能は、ドプラ法を用いた総合的な判断が必要であり、通常FoCUSには含まれません2)。しかし、左室肥大や左房拡大などの基本的な形態情報は、拡張不全の指標として参考になります。
*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2019年10月31日まで)。
こんなときオスラー|超訳『平静の心』・11
医師にとって“最も重要な資質”とは何か?—「平静の心」の章より
著者: 徳田安春
ページ範囲:P.1580 - P.1583
CASE 1
A医師は市中病院の指導医である。2人の研修医を従えて、病棟の回診を、1日2回朝と夕行っている。A氏は患者の状態が良くならない時には、しばしば焦りが見られた。患者の状態が悪くなると、怒りを爆発させることもあった。
ある日の夕方、研修医のプレゼンテーションを聞いていたAは、突然怒り出し、そばにあった物を地面に投げつけた。病棟の雰囲気が凍り付いた。「血清クレアチニン値が1.2mg/dLの患者さんのCT検査で、造影剤を使用した」と言う研修医に対して、怒りが爆発したのだ。
苦手克服|野獣のリアル勉強法・11
医局に属さない教育専任医師として—炸裂!ジェネラル・マインド普及活動
著者: 和足孝之
ページ範囲:P.1584 - P.1588
常夏のバンコクから帰ってきて、かれこれ1年が経過しました。私は、島根大学医学部内で、医局に属していない唯一の臨床医です。そのため、赴任すると、よく「何科の医師ですか?」と聞かれました。悩んだ挙句、その答えに困ることも、最近はなくなりました。
医学生の時、ポリクリ(病院実習)の指導医たちに、「ジェネラリストになりたい」と将来の夢を話すと、あからさまに怪訝な顔をされる先生が多く、自分の目指す医師像を全否定され続けたことを鮮明に覚えています。強いて言えば、それが僕の記憶に残っている“卒前教育”のイメージですが、逆に、これが未だに自分のジェネラル・マインド普及活動へのモチベーションにつながっていると感じます。
今回、野獣クラブから機会をいただきましたので、自らを振り返り、どこから来てどこへ向かうのか、考えてみたいと思います。
55歳からの家庭医療|明日から地域で働く技術とエビデンス・11
—家庭医療診療所における「チームワーク」3—REFLECTION on REFLECTION and TEAMBUILDING
著者: 藤沼康樹
ページ範囲:P.1590 - P.1593
近年、医療者教育や日常臨床において、「振り返り(省察)」というタームが普及してきたように思います。歴史的には看護領域が先駆的に「省察」と「実践」を結びつける教育を展開してきましたが、2000年代に入って、医学領域においても、特に初期臨床研修やプライマリ・ケア関連の教育において、「振り返り」はかなり重視されてきたと思います。
総合診療専門医(仮)セルフトレーニング問題・8
風邪で受診したCOPDで外来通院中の67歳男性
著者: 北村大
ページ範囲:P.1594 - P.1598
セッティング
あなたは都市郊外の無床診療所で、医師2名体制で勤務している。この診療所では、採血(血算のみ)、尿検査(定性のみ)、単純X線、心電図、呼吸機能検査、超音波検査ができる。CT、MRI、内視鏡検査および入院による治療は、車で20分の総合病院に依頼している。
#総合診療
#医学書院の新刊 フリーアクセス
ページ範囲:P.1456 - P.1456
#今月の連載関連本 フリーアクセス
ページ範囲:P.1457 - P.1457
#今月の特集関連本❶ フリーアクセス
ページ範囲:P.1482 - P.1482
#今月の特集関連本❷ フリーアクセス
ページ範囲:P.1487 - P.1487
#今月の特集関連本❸ フリーアクセス
ページ範囲:P.1497 - P.1497
#今月の特集関連本❹ フリーアクセス
ページ範囲:P.1506 - P.1506
#今月の特集関連本❺ フリーアクセス
ページ範囲:P.1533 - P.1533
#参加者募集 フリーアクセス
ページ範囲:P.1557 - P.1557
#今月の特集関連本 フリーアクセス
ページ範囲:P.1559 - P.1559
#今月の特集関連本 フリーアクセス
ページ範囲:P.1561 - P.1561
#医学書院の新刊 フリーアクセス
ページ範囲:P.1562 - P.1563
#今月の連載関連本 フリーアクセス
ページ範囲:P.1579 - P.1579
#書評:『《ジェネラリストBOOKS》身体診察 免許皆伝—目的別フィジカルの取り方 伝授します』 フリーアクセス
著者: 黒川清
ページ範囲:P.1589 - P.1589
誰でも健康でいたい、病気にはなりたくない。だから、患者が診察を受けに来たのには、何かの理由がある。これが、医師と患者との関わり方だ。
患者を「診る」ことは、初診時の全身の第一印象をみて、会話し(問診)、ちょっと丁寧な観察(診察)から始まる。なぜ患者が来院したのか、何が起こりつつあるのか、頭が回転し始める。外来・病棟・救急などで、患者を観察し、話を聞きながら状況判断し、すぐに対応するべきことなどを検討しながら推論や仮説を設定、対応し、身体診察を行い、次の選択肢や指示を出さなくてはいけない。特に時間的制限の高い救急やインテンシブケアでは、診療のプロセスが凝縮されている。これらのプロセスこそが臨床の醍醐味だ。
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『総合診療』編集方針—リニューアルにあたって フリーアクセス
ページ範囲:P.1465 - P.1465
2015年、1991年に創刊した弊誌は、下記の「編集方針」を掲げて、『JIM』より『総合診療』に誌名を変更いたしました。以来、この2年間のうちにも高齢化はさらに進み、社会構造や価値観、さらなる科学技術の進歩など、日本の医療を取り巻く状況は刻々と変化し続けています。地域医療の真価が問われ、ジェネラルに診ることがいっそう求められる時代となり、ますます「総合診療」への期待が高まってきました。これまで以上に多岐にわたる知識・技術、そして思想・価値観の共有が必要とされます。そこで弊誌は、さらなる誌面の充実を図るべく、リニューアルいたしました。本誌は、今後も既存の価値にとらわれることなく、また診療現場からの要請に応え、読者ならびに執筆者のみなさまとともに、日本の総合診療の新たな未来を切り拓いていく所存です。
2017年1月 『総合診療』編集委員会
読者アンケート
ページ範囲:P.1564 - P.1564
『総合診療』バックナンバーのご案内 フリーアクセス
ページ範囲:P.1600 - P.1601
お得な年間購読のご案内 フリーアクセス
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基本情報
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バックナンバー
34巻12号(2024年12月発行)
特集 妊婦・褥婦が外来に来たらUpdate—症状対応からワクチン・プラネタリーヘルスまで
34巻11号(2024年11月発行)
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34巻9号(2024年9月発行)
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34巻8号(2024年8月発行)
特集 ストーン・ウォーズ 果てしなき“石”と医師との闘い
34巻7号(2024年7月発行)
特集 どうする!? 健診異常—これってホントに異常なの? どう説明する?
34巻6号(2024年6月発行)
特集 医師のウェルビーイング
34巻5号(2024年5月発行)
特集 —優柔不断にサヨウナラ!—あなたの「臨床判断」を高めるケーススタディ11選
34巻4号(2024年4月発行)
特集 困ったときの漢方—この症状に役立ちます!
34巻3号(2024年3月発行)
特集 —え、ウソ!実は◯◯だった!?—“コモンディジーズ”の診断ピットフォール
34巻2号(2024年2月発行)
特集 日常診療で出合う筋骨格疾患—脳神経内科と整形外科からのアプローチ
34巻1号(2024年1月発行)
特集 —“体験型”臨床クイズで習得する!—フィジカル診断エクセレンス
33巻12号(2023年12月発行)
特集 海の外へ渡る航行者を診る—アウトバウンドにまつわるetc.
33巻11号(2023年11月発行)
特集 —続・総合診療外来に“実装”したい—最新エビデンスMy Best 3
33巻10号(2023年10月発行)
特集 ○×クイズ110問!日常診療アップグレード—Choosing WiselyとHigh Value Careを学ぼう
33巻9号(2023年9月発行)
特集 ジェネラリストのための「発達障害(神経発達症)」入門
33巻8号(2023年8月発行)
特集 都市のプライマリ・ケア—「見えにくい」を「見えやすく」
33巻7号(2023年7月発行)
特集 “消去法”で考え直す「抗菌薬選択」のセオリー—広域に考え、狭域に始める
33巻6号(2023年6月発行)
特集 知っておくべき!モノクロな薬たち(注:モノクローナル抗体の話ですよ〜)
33巻5号(2023年5月発行)
特集 —疾患別“イルネススクリプト”で学ぶ—「腹痛診療」を磨き上げる22症例
33巻4号(2023年4月発行)
特集 救急対応ドリル—外来から在宅までの60問!
33巻3号(2023年3月発行)
特集 —自信がもてるようになる!—エビデンスに基づく「糖尿病診療」大全—新薬からトピックスまで
33巻2号(2023年2月発行)
特集 しびれQ&A—ビビッとシビれるクリニカルパール付き!
33巻1号(2023年1月発行)
特集 COVID-19パンデミック 振り返りと将来への備え
32巻12号(2022年12月発行)
特集 レクチャーの達人—とっておきの生ライブ付き!
32巻11号(2022年11月発行)
特集 不定愁訴にしない“MUS”診療—病態からマネジメントまで
32巻10号(2022年10月発行)
特集 日常診療に潜む「処方カスケード」—その症状、薬のせいではないですか?
32巻9号(2022年9月発行)
特集 総合診療・地域医療スキルアップドリル—こっそり学べる“特講ビデオ”つき!
32巻8号(2022年8月発行)
特集 こんなところも!“ちょいあて”エコー—POCUSお役立ちTips!
32巻7号(2022年7月発行)
特集 —どうせやせない!? やせなきゃいけない??苦手克服!—「肥満」との向き合い方講座
32巻6号(2022年6月発行)
特集 総合診療外来に“実装”したい最新エビデンス—My Best 3
32巻5号(2022年5月発行)
特集 「診断エラー」を科学する!—セッティング別 陥りやすい疾患・状況
32巻4号(2022年4月発行)
特集 えっ、これも!? 知っておきたい! 意外なアレルギー疾患
32巻3号(2022年3月発行)
特集 AI時代の医師のクリニカル・スキル—君は生き延びることができるか?
32巻2号(2022年2月発行)
特集 —withコロナ—かぜ診療の心得アップデート
32巻1号(2022年1月発行)
特集 実地医家が楽しく学ぶ 「熱」「炎症」、そして「免疫」—街場の免疫学・炎症学
31巻12号(2021年12月発行)
特集 “血が出た!”ときのリアル・アプローチ—そんな判断しちゃダメよ!
31巻11号(2021年11月発行)
特集 Q&Aで深める「むくみ診断」—正攻法も!一発診断も!外来も!病棟も!
31巻10号(2021年10月発行)
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31巻9号(2021年9月発行)
特集 「検査」のニューノーマル2021—この検査はもう古い? あの新検査はやるべき?
31巻8号(2021年8月発行)
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31巻7号(2021年7月発行)
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31巻6号(2021年6月発行)
特集 この診断で決まり!High Yieldな症候たち—見逃すな!キラリと光るその病歴&所見
31巻5号(2021年5月発行)
特集 臨床医のための 進化するアウトプット—学術論文からオンライン勉強会、SNSまで
31巻4号(2021年4月発行)
特集 消化器診療“虎の巻”—あなたの切実なギモンにズバリ答えます!
31巻3号(2021年3月発行)
特集 ライフステージでみる女性診療at a glance!—よくあるプロブレムを網羅しピンポイントで答えます。
31巻2号(2021年2月発行)
特集 肺炎診療のピットフォール—COVID-19から肺炎ミミックまで
31巻1号(2021年1月発行)
特別増大特集 新型コロナウイルス・パンデミック—今こそ知っておきたいこと、そして考えるべき未来
30巻12号(2020年12月発行)
特集 “ヤブ化”を防ぐ!—外来診療 基本の(き) Part 2
30巻11号(2020年11月発行)
特集 診断に役立つ! 教育で使える! フィジカル・エポニム!—身体所見に名を残すレジェンドたちの技と思考
30巻10号(2020年10月発行)
特集 —ポリファーマシーを回避する—エビデンスに基づく非薬物療法のススメ
30巻9号(2020年9月発行)
特集 いつ手術・インターベンションに送るの?|今でしょ! 今じゃないでしょ! 今のジョーシキ!【感染症・内分泌・整形外科 編】
30巻8号(2020年8月発行)
特集 マイナーエマージェンシー門外放出—知っておくと役立つ! テクニック集
30巻7号(2020年7月発行)
特集 その倦怠感、単なる「疲れ」じゃないですよ!—筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群とミミック
30巻6号(2020年6月発行)
特集 下降期慢性疾患患者の“具合”をよくする—ジェネラリストだからできること!
30巻5号(2020年5月発行)
特集 誌上Journal Club—私を変えた激アツ論文
30巻4号(2020年4月発行)
特集 大便強ドリル—便秘・下痢・腹痛・消化器疾患に強くなる41問!
30巻3号(2020年3月発行)
特集 これではアカンで!こどもの診療—ハマりがちな11のピットフォール
30巻2号(2020年2月発行)
特集 いつ手術・インターベンションに送るの?|今でしょ! 今じゃないでしょ! 今のジョーシキ!【循環器・消化器・神経疾患編】
30巻1号(2020年1月発行)
特集 総合診療医の“若手ロールモデル”を紹介します!—私たちはどう生きるか
29巻12号(2019年12月発行)
特集 困っている“あなた”に届く 認知症診療
29巻11号(2019年11月発行)
特集 臨床写真図鑑 レアな疾患編—見逃したくない疾患のコモンな所見
29巻10号(2019年10月発行)
特集 教えて!医師のためのビジネス・スキル
29巻9号(2019年9月発行)
特集 “ヤブ化”を防ぐ!—外来診療 基本の(き)
29巻8号(2019年8月発行)
特集 —ノーモア見逃し—日常の検査と画像に潜むピットフォール
29巻7号(2019年7月発行)
特集 リウマチ・膠原病ミミック症例帖—“膠原病っぽくみえてしまう疾患たち”にだまされない!
29巻6号(2019年6月発行)
特集 皮膚科診療エクササイズ—1枚の写真から
29巻5号(2019年5月発行)
特集 一般外来で診断できたら「えっへん!」な疾患38
29巻4号(2019年4月発行)
特集 “ナゾ”の痛み診療ストラテジー|OPQRSTで読み解く
29巻3号(2019年3月発行)
特集 —あなたのギモンに答えます!—循環器診療のハードルを下げるQ&A31
29巻2号(2019年2月発行)
特集 意外な中毒、思わぬ依存、知っておきたい副作用—一般外来で!OTCも処方薬も!
29巻1号(2019年1月発行)
特集 教えて検索!—膨大な医学情報を吟味・整理するスキル
28巻12号(2018年12月発行)
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特集 日本一マジメな「おしっこドリル」—今これだけは押さえておきたい腎・泌尿器のモンダイ
28巻10号(2018年10月発行)
特集 クリニカル・パールPremium!—憧れのカリスマ医師はかく語りき
28巻9号(2018年9月発行)
特集 オンコ・ジェネラリスト—「がん」に強い総合診療医をめざして
28巻8号(2018年8月発行)
特集 80歳からの診療スタンダードUp to Date—Silver Standard
28巻7号(2018年7月発行)
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28巻6号(2018年6月発行)
特集 聴診・触診×エコーで診断推論!—Point-of-Care超音波(POCUS)の底力
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27巻12号(2017年12月発行)
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特集 総合診療の“夜明け”—キーマンが語り尽くした「来し方、行く末」
26巻12号(2016年12月発行)
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