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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻11号

2017年11月発行

文献概要

What's your diagnosis?[179]

テキサスでデラックスを!

著者: 酒見英太1

所属機関: 1洛和会京都医学教育センター

ページ範囲:P.1460 - P.1464

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病歴
患者:71歳、女性。
主訴:間歇的背部〜右脇腹痛。
患者プロフィール:23歳で3回疼痛発作を起こした尿路結石(高カルシウム尿症と言われた)、30代で急性腎炎、1.5年前に膀胱瘤切除、8カ月前に迷路炎と言われた以外は著患を知らない、初老の専業主婦。夫と2人暮らし。喫煙せず、アルコール常飲なく、アレルギーなし。常用薬はビタミン剤と湿布のみ。父に「脊椎カリエス」、娘に「肺門リンパ節炎」の家族歴あり。
現病歴:4年前から背部中央から右脇腹にかけてshooting pain が間歇的に起こり、徐々に回数が増えてきた。特にここ1年半は>3回/週の頻度となっている。それについて8カ月前から複数の近医を受診し、婦人科的診察、血液・尿検査、超音波検査、CT、上下部消化管内視鏡による検査を受けたが、6週間前にCRP 1.7mg/dLを指摘された以外に異常なく、鎮痛薬の頓用を処方されるだけで原因不明ゆえ、精査加療を求めて紹介受診した。悪寒・発熱・寝汗、食欲不振・便通変化・体重減少、不眠、咳・胸痛・呼吸苦、腹痛・腹満、悪心・嘔吐、頻尿・残尿感・帯下、皮疹、四肢関節痛・浮腫、脱力・痺れはない。

参考文献

1)Garg RK, et al : Spinal tuberculosis ; a review. J Spinal Cord Med 34(5): 440-454, 2011. PMID 22118251 〈骨生検による培養の感度は83%で,組織検査の感度は約60%である.〉
2)Pigrau-Serrallach C, et al : Bone and joint tuberculosis. Eur Spine J 22(Suppl 4): S556-566, 2013. PMID 22711012 〈骨生検による培養の感度は高々75%で,組織検査の感度は約70%である.〉
3)厚生労働省:平成27年 結核登録者情報調査年報集計結果について.表11 http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000133822.pdf (2017年9月11日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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