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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻11号

2017年11月発行

文献概要

特集 今そこにある、ファミリー・バイオレンス|Violence and Health 【総論】

「健康問題」としてのファミリー・バイオレンス—これは「総合診療」の問題だ

著者: 小﨑真規子1

所属機関: 1社会医療法人西陣健康会 堀川病院内科

ページ範囲:P.1470 - P.1473

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 ファミリー・バイオレンス(family violence:FV)とは、「家族メンバーや親密な関係にある他者を、支配したり害したりするために、虐待的行為を行うこと」を指す1)。従来のドメスティック・バイオレンス(domestic violence:DV。配偶者などからの暴力、または親密なパートナーからの暴力〔intimate partner violence:IPV〕。p.1483・1488)、子ども虐待(p.1492・1498)、高齢者虐待(p.1502)、親子間暴力、きょうだい間暴力などを含む「私的で親密な場における暴力」のことである(p.1475・1507)。

参考文献

1)Department of Justice, Government of Canada. http://www.justice.gc.ca/eng/cj-jp/fv-vf/about-apropos.html
2)Bancroft L, et al. 2002/幾島幸子(訳):DVにさらされる子どもたち—加害者としての親が家族機能に及ぼす影響.金剛出版,2004. 〈DV加害者の特徴とその影響にさらされる子どもへの影響を文献的にも詳細に記載〉
3)Browne KD, et al. 1997/藪本知二,他(監訳):家族間暴力の防止と基礎理論─暴力の連鎖を断ち切るには.明石書店,2004. 〈FV全体をとらえる視点で書かれている〉
4)Kumagai F, et al(ed):Family violence in Japan;a life course perspective. Springer, 2016.
5)警察庁:平成28年の犯罪情勢.犯罪情勢,2017. https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/jousei.html
6)内閣府男女共同参画局:男女間における暴力に関する調査 報告書<概要版>,2015. http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/pdf/h26danjokan-gaiyo.pdf
7)厚生労働省:平成27年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数<速報値>,2016. http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000132381.html
8)厚生労働省:平成27年度 高齢者虐待の防止,高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果,2017. http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000155598.html
9)小西聖子:精神健康の側面から見たDV被害の実態と研究の課題.国立女性教育会館研究ジャーナル14 : 15-22, 2010. 〈研究の流れと、被害者の健康面への影響を記載〉
10)聖路加看護大学 女性を中心にしたケア研究班(編) : EBMの手法による周産期ドメスティック・バイオレンスの支援ガイドライン2004年版.公益財団法人日本医療機能評価機構,2004. 〈周産期とともに一般女性におけるDV支援も記載〉
11)Feldman MD. 2008/林野泰明(監訳):実践行動医学─実地医療のための基本的スキル.pp449-455, メディカル・サイエンス・インターナショナル,2010. 〈理論と具体的な行動指標が記載されている〉

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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