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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻11号

2017年11月発行

文献概要

特集 今そこにある、ファミリー・バイオレンス|Violence and Health 【パートナーからを含むDV】

「救急(ER)」でDVを見逃さないために—2つのパターンとその対応

著者: 安田冬彦1

所属機関: 1洛和会音羽病院 救命救急センター・京都ER

ページ範囲:P.1483 - P.1487

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 救急(ER)において、配偶者だけでなく親密なパートナーからの暴力(intimate partner violence:IPV)を含む「ドメスティック・バイオレンス(domestic violence)」(以下、IPVと併せてDVと総称する)の診療には、大きく2通りのパターンがあります。
 1つは、❶受傷患者がDVの存在を隠そうとする、あるいはDVであると認識していないパターンです。これらは、DVの存在そのものが明るみに出にくい、という共通点を有しています。したがって、このパターンに対する救急診療においては、「DVを見逃さないこと」が課題となります。見逃さないことで、継続的な相談・支援へとつながる可能性が生じるからです。

参考文献

1)Golu F:Predictors of domestic violence ; comparative analysis. Procedia-Social and Behavioral Science 127:611-615, 2014.
2)Miura A, et al:Intimate Partner Violence during Pregnancy and Postpartum Depression in Japan;A Cross-sectional Study. Front Public Health(eCollection) 5:81, 2017. PMID 28484692
3)NPO法人レジリエンス(編著):ランディ・バンクロフト氏が答えるQ&A─ドメスティック・バイオレンスの真実.レジリエンス,2011.
4)尾崎礼子:DV被害者支援ハンドブックーサバイバーとともに,改訂新版.朱鷺書房,2015.
5)榊原富士子(監修),打越さく良(著):ドメスティック・バイオレンス事件の実務─相談から保護命令・離婚事件まで.日本加除出版,2015.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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