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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻12号

2017年12月発行

文献概要

特集 小児診療“苦手”克服!!—劇的Before & After “匠”を目指すための9つのワザ

❷身体診察(外科系・整形外科系・皮膚科系)と手技

著者: 遠井敬大1

所属機関: 1埼玉医大総合医療センター 救急科(ER)

ページ範囲:P.1636 - P.1639

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Case
肘内障に紛れた骨折を見逃さず診断できた1例
患者:3歳、男児。
現病歴:友人と遊んでいた時に、走っていて転倒。「左手をぶつけてから痛がって動かさない」と、母親と共に救急外来を受診。
 受診日は休日ということもあり、多くの患者さんが救急外来を受診していた。その日は小児肘内障の患者も多く、この患者の前にも複数の肘内障を診察し整復していた。問診票に記載されている「左手を動かさない」というコメントを事前にみて、「また肘内障か」と一瞬頭をよぎったが、丁寧な問診と診察から、明らかな上腕遠位部の腫脹を確認。骨折を疑い、肘関節のX線を撮影。上腕骨顆上骨折の診断で、整形外科紹介となった。

参考文献

1)勝間和代:やればできる─まわりの人と夢をかなえあう4つの力.pp112-118,ダイヤモンド社,2009.
2)乗井達守:処置時の鎮静・鎮痛ガイド.pp163-178,医学書院,2016.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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