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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻12号

2017年12月発行

文献概要

特集 小児診療“苦手”克服!!—劇的Before & After “匠”を目指すための9つのワザ

❸救急

著者: 土肥直樹1 茂木恒俊2

所属機関: 1相模原市国民健康保険 内郷診療所 2久留米大学医療センター総合診療科

ページ範囲:P.1640 - P.1643

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苦手だったあの頃
 小児一次救急においては、帰宅が可能か、転送が必要かのトリアージがまず求められる。病歴と症状を自分の言葉で伝えることが困難な乳幼児では、保護者からの病歴聴取と、的確な身体診察が重要となる。帰宅可能であれば診断と治療を行い、ホームケアの要点を、患者と保護者に説明できなければならない。転送が必要であれば、患者と保護者に説明し、初期治療を実施しながら、転送先の小児科医に適切な申し送りを行う必要がある。
 小児は小さな大人ではなく、小児特有の病態生理・疾患・身体所見・検査所見があり、患者と保護者の関係性、保護者の特性に留意して診療しなければならない。発育と発達をみる視点も大切である。小児の診療は幅が広く、奥が深い。

参考文献

1)日本救急医学会・日本救急看護学会・日本小児救急医学会・日本臨床救急医学会(監修):緊急度判定支援システムJTAS 2012ガイドブック.へるす出版,2012.
2)Barbara J Aehlert RN BSPA. 2012/宮坂勝之(訳):日本版 PALSスタディガイド改訂版─小児二次救命処置の基礎と実践.エルゼビア・ジャパン,2013.
3)茂木恒俊:トリアージ.笠井正志・児玉和彦(編):HAPPY!こどものみかた.pp23-29,日本医事新報社,2014.
4)Van den Bruel A, et al : Diagnostic value of clinical features at presentation to identify serious infection in children in developed countries ; a systematic review. Lancet 375(9717): 834-845, 2010. PMID 20132979
5)こどものみかたホームページ. http://kodomonomikata.luna.weblife.me/

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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