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オール沖縄!カンファレンス・2
出産後の発熱・胸痛の原因を追求せよ!
著者: 金城俊一1 徳田安春2
所属機関: 1浦添総合病院 総合内科 2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄
ページ範囲:P.224 - P.229
文献購入ページに移動患者:27歳、女性。当院紹介の7日前に第1子を近医産婦人科で帝王切開により娩出している。
主訴:発熱と、左側胸部痛。
既往歴:24歳と25歳時に外陰部に膿痂疹が出現し、そこから肝臓に菌が入ったといわれ加療したが、正確なことは不明。
家族歴:特記事項なし。
生活歴:喫煙歴・飲酒歴なし。事務職員。
現病歴:妊娠期間中は特に問題なく経過していたが、予定日を経過しても陣痛の発来がないため、入院のうえで陣痛促進剤の投与が行われた。また経過観察中に胎児切迫仮死が懸念され、帝王切開手術が施行された。帝王切開術中・術後経過に問題なく、児にも異常を認めなかったが、帝王切開翌日より39℃台の悪寒戦慄を伴う発熱が少なくとも1日1回は出現。加えて当院受診の2日前より、吸気時に左側胸部の痛みと呼吸困難感が出現したため、入院中の産科医院より、熱源の精査目的で当科外来へ紹介された。
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