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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻2号

2017年02月発行

文献概要

オール沖縄!カンファレンス・2

出産後の発熱・胸痛の原因を追求せよ!

著者: 金城俊一1 徳田安春2

所属機関: 1浦添総合病院 総合内科 2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄

ページ範囲:P.224 - P.229

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CASE
患者:27歳、女性。当院紹介の7日前に第1子を近医産婦人科で帝王切開により娩出している。
主訴:発熱と、左側胸部痛。
既往歴:24歳と25歳時に外陰部に膿痂疹が出現し、そこから肝臓に菌が入ったといわれ加療したが、正確なことは不明。
家族歴:特記事項なし。
生活歴:喫煙歴・飲酒歴なし。事務職員。
現病歴:妊娠期間中は特に問題なく経過していたが、予定日を経過しても陣痛の発来がないため、入院のうえで陣痛促進剤の投与が行われた。また経過観察中に胎児切迫仮死が懸念され、帝王切開手術が施行された。帝王切開術中・術後経過に問題なく、児にも異常を認めなかったが、帝王切開翌日より39℃台の悪寒戦慄を伴う発熱が少なくとも1日1回は出現。加えて当院受診の2日前より、吸気時に左側胸部の痛みと呼吸困難感が出現したため、入院中の産科医院より、熱源の精査目的で当科外来へ紹介された。

参考文献

1)森 恵美,他(著):母性看護学[2]母性看護学各論(第13版).医学書院,2008.
2)岡井 崇,他(編):標準産婦人科学 第4版.医学書院,2011.
3)高田和生:もう膠原病は怖くない!臨床医が知っておくべき膠原病診療のポイント─SLEの診断・治療.週刊医学界新聞(第2952号)、医学書院.
4)Kourtis AP, et al : Pregnancy and Infection.N Engl J Med 370(23): 2211-2218, 2014. PMID 24897084

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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