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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻2号

2017年02月発行

文献概要

みるトレ Special・2

この喀痰グラム染色、どこに注目する?

著者: 佐田竜一1

所属機関: 1亀田総合病院 総合内科

ページ範囲:P.235 - P.238

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CASE 2
患者:88歳、女性。介護老人福祉施設に1年以上入所中。
主訴:発熱、喘鳴
現病歴:この1年程度で月1〜2回、むせから発熱することがあり、抗菌薬が処方されていた。4日前から37℃後半の発熱と喘鳴を認めていたが、解熱薬で経過観察していた。入院当日、夕食後からSpO2 60%と、低酸素血症を認めたため救急搬送。
身体所見:血圧106/61mmHg、脈拍数98回/分・整、呼吸数24回/分、SpO2 95%(酸素5L/分)、体温38.0℃、GCS(Glasgow Coma Scale)E4V3M5
●頭頸部;貧血・黄疸なし。頸静脈怒張あり。
●胸部;心尖部に収縮期逆流性雑音あり。左肺野にcourse crackleあり。
●皮膚;明らかな皮疹なし。
検査所見:胸部単純X線検査で、左肺野に浸潤影あり;図1。喀痰グラム染色;図2。

参考文献

1)Trifiro S, et al:Ghost mycobacteria on Gram stain. J Clin Microbiol 28(1): 146-147, 1990. PMID 1688872
2)Hageman JC, et al:Severe community-acquired pneumonia due to Staphylococcus aureus, 2003-04 influenza season. Emerg Infect Dis 12(6): 894-899, 2006. PMID 16707043
3)Kallen AJ, et al:Staphylococcus aureus community-acquired pneumonia during the 2006 to 2007 influenza season. Ann Emerg Med 53(3): 358-365, 2009. PMID 18534715

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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