文献詳細
苦手克服|野獣のリアル勉強法・2
文献概要
2002年の年末、20歳台の男性が、「発熱」を主訴に自転車で来院されました。下腿に見たこともない紅斑を認め、病院に紹介入院となりました。その晩には呼吸不全を、翌日には多臓器不全を起こし、そのままその日に亡くなってしまいました。
その後、病理解剖が行われ、臨床病理検討会(clinico-pathological conference:CPC)の案内が届きました。CPCで告げられた疾患名は“人喰いバクテリア”、その名で知られた「劇症型溶連菌感染症」でした。私の鑑別診断のなかには、少しも思い浮かばなかった疾患でした。この時、「知らない疾患は診断できない」と痛切に感じました。
すべての疾患を経験することはできません。ならば「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」(オットー・ビスマルク)と、一念発起して勉強する機会を探し始めました。
その後、病理解剖が行われ、臨床病理検討会(clinico-pathological conference:CPC)の案内が届きました。CPCで告げられた疾患名は“人喰いバクテリア”、その名で知られた「劇症型溶連菌感染症」でした。私の鑑別診断のなかには、少しも思い浮かばなかった疾患でした。この時、「知らない疾患は診断できない」と痛切に感じました。
すべての疾患を経験することはできません。ならば「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」(オットー・ビスマルク)と、一念発起して勉強する機会を探し始めました。
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