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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻3号

2017年03月発行

文献概要

総合診療病棟

防水スプレー吸入および吸入後の喫煙により急性肺障害を発症した1例

著者: 南真人1 網屋俊1 岩田美恵子2 小山田美紀1 岩屋博道1 福岡嘉弘2 濵田富志夫2 青﨑眞一郎2 徳永公紀1 井戸章雄1

所属機関: 1鹿児島大学大学院消化器疾患・生活習慣病学 2恩賜財団済生会川内病院 内科

ページ範囲:P.396 - P.398

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防水スプレーはスキーウェアや靴などの防水目的に日常的に使用され、その成分の吸入による肺障害が報告されている。多くは数日で自然軽快するが、死亡に至る例もみられる1)
本稿では、防水スプレーガス成分の直接吸入後に、喫煙による熱分解産物の吸入によって急性肺障害に陥った1例を経験したので報告する。

参考文献

1)石沢淳子,他:防水スプレー吸入による急性中毒事故(第二報).日本医事新報 3680:49-52, 1994.
2)清水郷子,他:防水スプレー吸入による肺障害が遷延した1例.気管支学 36(1):78-82, 2014.
3)石塚洋一,他:エアロゾル粒子とその障害性の検討─家庭用スプレー製品の中毒.耳展 39(2):156-161, 1996.
4)田中淳介,他:防水スプレー中毒の実験病理学的検討.ICUとCCU 21(5):495-502, 1997.
5)内藤裕史:防水スプレーのフッ素樹脂熱分解生成物による中毒.日本医事新報 3647:43-44, 1994.
6)田中淳介:中毒の診断・治療 防水スプレー.救急医学 20(12):1620-1621, 1996.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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