文献詳細
文献概要
特集 病歴と診察で診断できない発熱!—その謎の賢い解き方を伝授します。 【総論】とはいえ、基本は病歴と身体所見!
原因不明の発熱! 追加したい問診とは?
著者: 山中克郎1
所属機関: 1諏訪中央病院総合内科
ページ範囲:P.420 - P.423
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Case
5年前から発熱を繰り返す患者
患者:68歳、男性。
現病歴:5年前から周期的な発熱がある。2年前まで数カ月に1度、3日程度続く発熱があった。しかし、自然に軽快した。1年前から毎月熱が出るようになった。最近2〜3カ月は、月に2〜3回発熱する。1回あたりの有熱期間は2〜16日(3日前後が多い)。熱とともに小円形の紅斑を伴う皮疹が出現する。下肢に力が入りにくい。1年間で7kgの体重減少がある。寝汗はない。
既往歴:高血圧、高尿酸血症、膀胱癌(2年前に経尿道的膀胱腫瘍切除術)。
内服薬:NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)。
Case
5年前から発熱を繰り返す患者
患者:68歳、男性。
現病歴:5年前から周期的な発熱がある。2年前まで数カ月に1度、3日程度続く発熱があった。しかし、自然に軽快した。1年前から毎月熱が出るようになった。最近2〜3カ月は、月に2〜3回発熱する。1回あたりの有熱期間は2〜16日(3日前後が多い)。熱とともに小円形の紅斑を伴う皮疹が出現する。下肢に力が入りにくい。1年間で7kgの体重減少がある。寝汗はない。
既往歴:高血圧、高尿酸血症、膀胱癌(2年前に経尿道的膀胱腫瘍切除術)。
内服薬:NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)。
参考文献
1)國松淳和:本当にCrohn病なのか? 総合診療 25(9): 858-862, 2015.
2)上田剛士:日常診療で使うクスリと日常診療に潜むリスク「薬剤熱」.総合診療 26(12): 1049-1053, 2016
3)Boyer EW, et al : The serotonin syndrome. N Engl J Med 352(11): 1112-1120, 2005. PMID 15784664
4)厚生労働省検疫所ホームページ:FORTH 海外で健康に過ごすために.http://www.forth.go.jp(2017年3月8日現在)
5)Ryan ET, et al : Illness after international travel. N Engl J Med 347(7): 505-516, 2002. PMID 12181406
6)Spira AM : Assessment of travellers who return home ill. Lancet 361(9367): 1459-1469, 2003. PMID 12727414
7)忽那賢志:発熱患者の問診.大曲貴夫,他:Fever─発熱について我々が語るべき幾つかの事柄.pp78-86,金原出版,2015.
8)Elaine C Jong, et al. 2008/岩田健太郎(訳):トラベル・アンド・トロピカル・メディシン・マニュアル.pp374-406,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2012.
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