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特集 病歴と診察で診断できない発熱!—その謎の賢い解き方を伝授します。 【各論】さて、この検査をしよう!
この画像検査をオーダーしてもOKでしょうか?—CTとMRIを中心に
著者: 入江隆介1 隈丸加奈子1
所属機関: 1順天堂大学大学院医学部放射線診断学講座
ページ範囲:P.443 - P.446
文献購入ページに移動発熱・後頸部痛で発症した石灰沈着性頸長筋腱炎の1例
患者:50歳台、男性。
既往歴:特記事項なし。
現病歴:来院2日前より急激な左後頸部痛が出現し悪化してきたため、当院へ紹介され受診した。来院時の体温は37.9℃であり、インフルエンザ抗原迅速検査は陰性であった。血液検査で白血球11,700/μL、好中球77.2%、CRP(C反応性蛋白)4.7mg/dLと、炎症反応の上昇を認めた。MRIのSTIR矢状断像で椎前間隙から咽頭後間隙に腫脹がみられ(図1A)、CTで左頸長筋に一致する石灰化を認めた(図1BC)。
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