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西伊豆発!画像読影道場|これくらい読めてもいいんでナイカイ?・5
「FOOSH! 手をついて転んだ!」の巻—上肢編
著者: 仲田和正1
所属機関: 1西伊豆健育会病院
ページ範囲:P.637 - P.641
文献購入ページに移動 上肢の外傷は、転倒するなどして手を地面につくことで起こることが多く、これを「FOOSH」と言います。すなわち、「fall on an outstretched hand」です。
冒頭のX線写真は、左手をついて転倒したあとの左手関節です。正面像で、月状骨と舟状骨間が離開(Terry Thomas sign、後述)しているのがわかります。また、橈骨茎状突起の骨折、尺骨茎状突起の先にsesamoid bone(種子骨)が認められます。側面像では、橈骨の前に月状骨がありますが、その前方にあるはずの有頭骨が背側に脱臼しており、月状骨周囲脱臼を起こしています。
今回は、FOOSHで起こりやすい上肢の骨折や脱臼のX線写真を読み解いていきます。
冒頭のX線写真は、左手をついて転倒したあとの左手関節です。正面像で、月状骨と舟状骨間が離開(Terry Thomas sign、後述)しているのがわかります。また、橈骨茎状突起の骨折、尺骨茎状突起の先にsesamoid bone(種子骨)が認められます。側面像では、橈骨の前に月状骨がありますが、その前方にあるはずの有頭骨が背側に脱臼しており、月状骨周囲脱臼を起こしています。
今回は、FOOSHで起こりやすい上肢の骨折や脱臼のX線写真を読み解いていきます。
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