文献詳細
文献概要
みるトレ Special・5
脳膿瘍の穿刺液から髪の毛のような細菌が……!
著者: 笠原敬1
所属機関: 1奈良県立医科大学感染症センター
ページ範囲:P.647 - P.650
文献購入ページに移動CASE 5
患者:70歳台、男性。特記すべき既往歴はない。
主訴:ふらつき、左半身に力が入らない。
現病歴:普段は、農作業をするなど普通に生活していた。当院受診5日ほど前から立ち上がった時や歩いた時にふらつきを自覚し、徐々に左手足に力が入りにくくなった。受診2日前から、38℃台の発熱を認め、立ち上がるのも困難となった。受診前日には呼びかけにも反応が鈍くなったため、当院を受診した。
身体所見:GCS(Glasgow Coma Scale) E3・V5・M6、血圧110/66mmHg、脈拍数64回/分、体温37.9℃、呼吸数14回/分。項部硬直あり。
左上下肢で軽度の筋力低下を認める。
検査所見:血液検査WBC 9,000/μL、CRP 1.1mg/dL
頭部単純CT(図1)および病変部位穿刺液のグラム染色写真(図 2)を示す。
患者:70歳台、男性。特記すべき既往歴はない。
主訴:ふらつき、左半身に力が入らない。
現病歴:普段は、農作業をするなど普通に生活していた。当院受診5日ほど前から立ち上がった時や歩いた時にふらつきを自覚し、徐々に左手足に力が入りにくくなった。受診2日前から、38℃台の発熱を認め、立ち上がるのも困難となった。受診前日には呼びかけにも反応が鈍くなったため、当院を受診した。
身体所見:GCS(Glasgow Coma Scale) E3・V5・M6、血圧110/66mmHg、脈拍数64回/分、体温37.9℃、呼吸数14回/分。項部硬直あり。
左上下肢で軽度の筋力低下を認める。
検査所見:血液検査WBC 9,000/μL、CRP 1.1mg/dL
頭部単純CT(図1)および病変部位穿刺液のグラム染色写真(図 2)を示す。
参考文献
1)Brouwer MC, et al:Clinical characteristics and outcome of brain abscess;systematic review and meta-analysis. Neurology 82(9): 806-813, 2014. PMID 24477107
2)Centor RM, et al:The clinical presentation of Fusobacterium-positive and streptococcal-positive pharyngitis in a university health clinic;a cross-sectional study. Ann Intern Med 162(4): 241-247, 2015. PMID 25686164
3)Yamamura K, et al:Human microbiome Fusobacterium nucleatum in esophageal cancer tissue is associated with prognosis. Clin Cancer Res 22(22): 5574-5581, 2016. PMID 27769987
掲載誌情報