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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻6号

2017年06月発行

文献概要

特集 「地域を診る医者」最強の養成法! 【各論:実況中継!】

—診断推論に強くなる!❷—疾患のステージに沿った総合力を鍛える!「すわ家セッション」

著者: 小澤廣記1 山中克郎2

所属機関: 1諏訪中央病院総合診療科 2諏訪中央病院総合内科

ページ範囲:P.723 - P.728

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もうひとつの教育回診 〜To teach is to learn twice〜
 筆者の所属する諏訪中央病院では、院外講師を招聘しての教育回診を年4回ほど行っている。教育回診が行われる数日の間、研修医・専攻医といった若手医師は、院外からの講師に症例を提示してフィードバックをいただき、講義からも多くのことを学ばせてもらう。特に自分の担当患者さんを院外講師に診察していただく時の緊張感は計り知れない。必ずしもすべてが揃うわけではない地方の市中病院として、自分たちの診療を採点してもらい、外からの新たな知識を吸収するというのが、当院のスタイルとして根付いている。
 一方で、ここ数年、当院の初期・後期研修を終えてスタッフとして活躍されている上級医や、院外から赴任された専門医の先生方が増えてきた。何より研修医・専攻医の元気な世代が集まっている。今度は「われわれ若手医師がこれまで学んできたことを伝える番!」として、学生向けのセミナーを企画することとなった。「教えることは2度学ぶこと」とはよく言われるが、学生に教えることで、私たちが学ばせてもらう「もうひとつの教育回診」として生まれた企画が、諏訪中央病院発のセミナー『すわ塾〜研修医とチームで学ぶ2日間』だった(2016年8月に長野県・諏訪湖畔のホテルを会場として開催)。このようなセミナーは当院としては初の試みで、「果たして人が集まるのか」という不安とは裏腹に、全国から30名の医学生が集まってくださり“満員御礼”となった。

参考文献

1)厚生労働省:「国際生活機能分類-国際障害分類改訂版」(日本語版)の厚生労働省ホームページ掲載について. http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805-1.html
2)リハビリテーション総合実施計画書. http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/iryouhoken15/dl/5-2-2-6.pdf
3)Engel GL:The clinical application of the biopsychosocial model. Am J Psychiatry 137(5): 535-544, 1980. PMID 7369396
4)Patient-centered Medicine : Transforming The Clinical Method ; Transforming The Clinical Method(Patient-Centered Care Series)2nd Edition. Radcliffe Medical Press Ltd, 2003.
5)Minaire P : Disease, illness and health ; theoretical models of the disablement process. Bull World Health Organ. 70(3): 373-379, 1992. PMID 1386290 (すべてのURLは2017年4月26日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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