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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻6号

2017年06月発行

文献概要

55歳からの家庭医療|明日から地域で働く技術とエビデンス・6

—家庭医療における「家族」2—DRAWING FAMILY GENOGRAM

著者: 藤沼康樹1

所属機関: 1医療福祉生協連 家庭医療学開発センター

ページ範囲:P.822 - P.827

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 古くから使われているファミリー・ジェノグラム(家族図)については、近年、新しい標準シンボルが提示されています。これは、たとえばグローバル化も含めて、現代社会のなかで、オーソドックスな家族像ではない、多様な家族の形態が急速に顕在化していることを反映しているためです。今回は、そうした近年のファミリー・ジェノグラム研究の進歩のうち、日本の家庭医が知っておくと役に立つだろうシンボルを、最初に紹介します(図1)。
 ちなみに、ジェノグラム(genogram)はGen-o-Gramからきた造語であり、Genは「generation(世代)」と「gene(遺伝子)」の双方を意味し、Gramは「diagram(図解)」からきているとされています1)。遺伝歴だけではなく、「世代間相互作用」といった心理・社会的な内容も含むものです。

参考文献

1)McGoldrik M, et al:Genograms;Assessment and intervention, 2nd edition. W W Norton & Co Inc, 1999./石川元, 他(訳):ジェノグラム(家系図)の臨床—家族関係の歴史に基づくアセスメントと介入.ミネルヴァ書房,2009.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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