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国試にたずねよ・7
診断だけでは“片手落ち”
著者: 山中克郎1
所属機関: 1諏訪中央病院総合内科
ページ範囲:P.977 - P.979
文献購入ページに移動 数年前の話になるが、私が医師国家試験問題の作成に携わっていた頃は、5月から9月にかけて毎月2〜3日間、試験委員のコアメンバー30名ほどが厚生労働省の会議室に集まり、問題の吟味を繰り返していた。試験問題を1問ずつ音読し、問題の妥当性についての検討を行うのである。
問題の漏洩を防ぐため、会議室の中では携帯電話やパソコンによるインターネット接続はできない。省庁の室温設定は28℃と決められているので、夏は非常に蒸し暑かった。汗を拭きうちわであおぎながらの長時間作業が、朝9時から夜8時まで続く。これほどの時間と労力を使って、毎年の国試はつくられているのである。
問題の漏洩を防ぐため、会議室の中では携帯電話やパソコンによるインターネット接続はできない。省庁の室温設定は28℃と決められているので、夏は非常に蒸し暑かった。汗を拭きうちわであおぎながらの長時間作業が、朝9時から夜8時まで続く。これほどの時間と労力を使って、毎年の国試はつくられているのである。
参考文献
1)Johnston SC, et al:Validation and refinement of scores to predict very early stroke risk after transient ischaemic attack. Lancet 369(9558): 283-292, 2007. PMID 17258668
2)荒木信夫,他:脳卒中ビジュアルテキスト 第4版.pp93-99, pp216-236, 医学書院,2015.
3)Gage BF, et al:Validation of clinical classification schemes for predicting stroke;results from the National Registry of Atrial Fibrillation. JAMA 285(22):2864-2870, 2001. PMID 11401607
4)上田剛士:ジェネラリストのための内科診断リファレンス─エビデンスに基づく究極の診断学をめざして.pp275-277, 医学書院,2014.
5)野口悠紀雄:話すだけで書ける究極の文章法 人工知能が助けてくれる!.講談社,2016.
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