文献詳細
文献概要
55歳からの家庭医療|明日から地域で働く技術とエビデンス・7
—家庭医療における「家族」3—FAMILY THERAPY in PRIMARY CARE
著者: 藤沼康樹1
所属機関: 1医療福祉生協連 家庭医療学開発センター
ページ範囲:P.988 - P.993
文献購入ページに移動Family Therapyは危険か
「家族療法(Family Therapy)」は従来、心理療法における特殊な専門領域としてとらえられてきたため、家庭医には非常に敷居が高いと感じると思います。たしかに家族療法家には、摂食障害や家庭内暴力などの難しいケースに取り組む専門家というイメージがありました。「ヘタに手を出すと危険」ということも、よく言われます。たしかに、摂食障害や家庭内暴力などの従来家族療法の対象とされてきた問題群には、家庭医が取り組むには相当困難で“危険”なものもあると思いますが、「一般的に家族療法には手を出さないほうがよい」とは言えないと、私は思っています。
「家族療法(Family Therapy)」は従来、心理療法における特殊な専門領域としてとらえられてきたため、家庭医には非常に敷居が高いと感じると思います。たしかに家族療法家には、摂食障害や家庭内暴力などの難しいケースに取り組む専門家というイメージがありました。「ヘタに手を出すと危険」ということも、よく言われます。たしかに、摂食障害や家庭内暴力などの従来家族療法の対象とされてきた問題群には、家庭医が取り組むには相当困難で“危険”なものもあると思いますが、「一般的に家族療法には手を出さないほうがよい」とは言えないと、私は思っています。
参考文献
1)団士郎:対人援助職のための家族理解入門─家族の構造理論を活かす.中央法規出版,2013.
2)Minuchin S, et al. 2006/中村伸一,他(監訳):家族・夫婦面接のための4ステップー症状からシステムへ.金剛出版,2010.
掲載誌情報