icon fsr

文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻8号

2017年08月発行

文献概要

Editorial

「Endocrinology in Generalist Medicine」の世界へ、ようこそ!

著者: 片岡仁美12 大塚文男2

所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 地域医療人材育成講座 2岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 総合内科

ページ範囲:P.1019 - P.1019

文献購入ページに移動
「医療面接で8割の診断がつく」という文言を聞いたことがある方は多いだろう。現実には、医療面接のみならず、身体診察、検査を適切に組み合わせて確定診断に辿り着く訳であるが、医療面接の重要性には変わりはない。
 私が学生実習で初めて医療面接をさせていただいた患者さんは、「甲状腺機能低下症」の方であった。主訴は「倦怠感・寒がり」だったが、上記の疾患を想起したため、教科書に書いてある症状を順に質問したところ、すべて「あります」と言われ、非常に感動したことを覚えている。このように、医療面接の威力を実感したのはそれが内分泌疾患という、医師の聴く力が最も発揮されるような疾患であったのが一因であろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?