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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻8号

2017年08月発行

文献概要

特集 見逃しやすい内分泌疾患─このキーワード、この所見で診断する! 【Case series 1 病歴と診察で突き止める!】

生理が不順で胸もおかしい?

著者: 西山充1

所属機関: 1高知大学医学部 内分泌代謝・腎臓内科

ページ範囲:P.1040 - P.1043

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Case
生理不順および乳汁漏出をきたした
若年女性
患者:25歳、女性。
既往歴:特になし。
家族歴:特になし。
現病歴:現在独身の会社員。これまで妊娠・出産歴なし。勤務先の健診を定期的に受けていたが、異常を指摘されたことはなかった。月経は毎月規則的に見られていたが、最近2カ月間隔になるなど、月経不順が出現した。また同時期より乳汁分泌が見られるようになった。妊娠の可能性はなく、何らかの疾患を疑って産婦人科医院を受診したところ、血清PRL(プロラクチン)400ng/mLと、著明高値を指摘された。月経不順・乳汁漏出・PRL上昇の精査のために、内分泌内科に転院となった。

参考文献

1)大磯ユタカ,他:プロラクチン(PRL)分泌過剰症の診断と治療の手引き(平成22年度改訂).厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業 間脳下垂体機能障害に関する調査研究班:平成22年度総括・分担研究報告書.pp171-173, 2011. 〈プロラクチン分泌過剰症に関する本邦の診断・治療ガイドライン〉
2)Melmed S, et al:Diagnosis and treatment of hyperprolactinemia ; an Endocrine Society clinical practice guideline. J Clin Endocrinol Metab 96(2):273-288, 2011. PMID 21296991 〈プロラクチン分泌過剰症に関する米国内分泌学会ガイドライン〉
3)Molitch ME:Diagnosis and treatment of pituitary adenomas ; a review. JAMA 317(5):516-524, 2017. PMID 28170483 〈下垂体腺腫に関する最近のReview論文〉

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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