文献詳細
文献概要
特集 見逃しやすい内分泌疾患─このキーワード、この所見で診断する! 【コラム Endocrinology in Generalist Medicine】
下垂体刺激試験の必要性は?
著者: 岩﨑泰正1
所属機関: 1高知大学臨床医学部門・高知大学保健管理センター
ページ範囲:P.1084 - P.1084
文献購入ページに移動 下垂体の検査といえば「負荷試験(刺激試験)」という言葉が思い浮かぶほど、下垂体刺激試験の意義と重要性はよく知られている。しかしそもそも、なぜ刺激試験が必要なのであろうか?
本来、下垂体前葉は予備力の大きな臓器で、ホルモンの種類により、必要に応じて基礎分泌の10倍から100倍以上のホルモンを分泌可能である。しかし、障害を受けた際はこの予備力が低下し、結果的にストレスなど、周囲環境から受ける負荷に対する分泌応答の適応力が低下する。したがって下垂体機能障害が疑われる場合は、ホルモン基礎値だけでなく、分泌予備能も評価しておかなければならない。これは、個人の資産を評価する際に、お財布の中だけでなく、貯金通帳の預金額もチェックしなければならないのと同じでことある。
本来、下垂体前葉は予備力の大きな臓器で、ホルモンの種類により、必要に応じて基礎分泌の10倍から100倍以上のホルモンを分泌可能である。しかし、障害を受けた際はこの予備力が低下し、結果的にストレスなど、周囲環境から受ける負荷に対する分泌応答の適応力が低下する。したがって下垂体機能障害が疑われる場合は、ホルモン基礎値だけでなく、分泌予備能も評価しておかなければならない。これは、個人の資産を評価する際に、お財布の中だけでなく、貯金通帳の預金額もチェックしなければならないのと同じでことある。
参考文献
1)Irie M, et al : Increcise of serum growth hormone cancentration following thyrotropin-releasing hormone injection in patients with acromegaly or gigantism. J Clin Endocrinol Metab 35(1): 97-100, 1972. PMID 4624350
掲載誌情報