文献詳細
西伊豆発!画像読影道場|これくらい読めてもいいんでナイカイ?・8
文献概要
冒頭のX線写真の診断は、「大腿骨頸部骨折(Garden1型)」です。これが、一番よく見逃される大腿骨頸部骨折です。骨折線がよく見えず、転位が少ないので、正常と見誤りやすいのです。
大腿骨近位部骨折は、特に発語ができないような高齢者で見過ごします。寝たきりの高齢者で突然38℃くらいの発熱が2〜3日起こった場合、大腿骨近位部骨折の可能性があります。おむつ交換で股関節を開いた程度の外力でも、骨折は起こるのです。私たちも、この程度の外力で骨が折れるとは考えもしませんから、大腿骨近位部骨折など思いつかないのです。私自身、1週間ほど経ってやっと診断できたことが数回ありました。そこで今回は、股関節の「骨折」にまつわるX線の読み方を伝授します。
大腿骨近位部骨折は、特に発語ができないような高齢者で見過ごします。寝たきりの高齢者で突然38℃くらいの発熱が2〜3日起こった場合、大腿骨近位部骨折の可能性があります。おむつ交換で股関節を開いた程度の外力でも、骨折は起こるのです。私たちも、この程度の外力で骨が折れるとは考えもしませんから、大腿骨近位部骨折など思いつかないのです。私自身、1週間ほど経ってやっと診断できたことが数回ありました。そこで今回は、股関節の「骨折」にまつわるX線の読み方を伝授します。
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