文献詳細
文献概要
国試にたずねよ・8
“失敗(failure)”を知れば、failureなし
著者: 山中克郎1
所属機関: 1諏訪中央病院総合内科
ページ範囲:P.1138 - P.1141
文献購入ページに移動 AI(人工知能)の技術革新は目覚ましい。10年後にどんな医療が構築されているのか、楽しみだ。自動運転のタクシーが普及すれば、運転ができない高齢者もいつだって通院が可能だ。病院に着くと、ソフトバンク社のPepperのようなロボットがやってきて、問診室へ案内される。問診室では「攻める問診」により詳細な病歴が聴取され、すぐに診断がつくことだろう(職探ししないといかんな)。
診察室での患者との会話はカルテに音声入力され、検査の説明もAIがすべてやってくれるとありがたい。X線診断や病理診断の多くは、AIに置き換わるに違いない。最新のガイドラインも自動的に画面に表示され、医者は治療に集中できる。レセプトチェックからも解放される。
ついでに、構想を語るだけで、勝手にこの原稿を書いてくれると嬉しい。こんな未来を妄想していると、楽しい時間がどんどん過ぎるのである。早く原稿書けよ、私。
診察室での患者との会話はカルテに音声入力され、検査の説明もAIがすべてやってくれるとありがたい。X線診断や病理診断の多くは、AIに置き換わるに違いない。最新のガイドラインも自動的に画面に表示され、医者は治療に集中できる。レセプトチェックからも解放される。
ついでに、構想を語るだけで、勝手にこの原稿を書いてくれると嬉しい。こんな未来を妄想していると、楽しい時間がどんどん過ぎるのである。早く原稿書けよ、私。
参考文献
1)Wang CS, et al:Does this dyspneic patient in the emergency department have congestive heart failure? JAMA 294(15): 1944-1956, 2005. PMID 16234501
17. American College of Physicians, 32-42, 2015.
3)志賀隆:それで大丈夫? ERに潜む落とし穴 第20回「急性心原性肺水腫」.医学界新聞,2956 : 6, 2011. http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02956_08(2018年7月8日現在)
4)Zane RD, et al(ed),2014/北野夕佳(監訳):救急ポケットレファランス.pp1-22, メディカル・サイエンス・インターナショナル,2016.
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