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文献詳細

雑誌文献

総合診療27巻9号

2017年09月発行

文献概要

特集 うつより多い「不安」の診かた—患者も医師も安らぎたい 【実際編+誌上メンタリング】

—シーン❹日常生活に潜むトラウマ体験—「いくら調べても原因不明の身体症状、もしかして…」

著者: 井出広幸1

所属機関: 1奏愛会 信愛クリニック

ページ範囲:P.1207 - P.1209

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Case
患者:42歳、女性。会社員。
現病歴:「動悸がして、胸が苦しくなる」と来院。「最近、電車に乗ると息苦しくなって、会社に行くのがつらい。胃の調子も悪くて、体重も減った」とのこと。内科的な診察および各種検査に異常はなかった。
 少し詳しく聴いてみると、「半年前に課長から、皆の前でひどく叱責されて以来、調子が悪い。以来、課長を見ると具合が悪くなるため、なるべく課長と顔を合わせないようにしてきた。課長を見るたびに、あの時のことが思い出され、落ち込んでしまう。夜も悪夢で飛び起きるようになり、何をしても楽しくなくなっている」とのことだった。

参考文献

1)貝谷久宣:よくわかるパニック障害・PTSD─突然の発作と強い不安から,自分の生活をとり戻す.主婦の友社,2012.
2)飛鳥井望:PTSDとトラウマのすべてがわかる本.講談社,2007.
3)水島広子:正しく知る心的外傷・PTSD─正しい理解でつながりを取り戻す(ぐっと身近に人がわかる).技術評論社,2011.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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